東京電力福島第一原発事故から13年を経た今も、事故による放射性物質の影響により福島県全域を対象に山鳥、野兎、キジ、イノシシなどの出荷ができない状況が続き、牛やクマも指定地域で出荷停止、水産物や野菜なども指定地域で出荷できない状態が続いている。
こうした環境への悪影響を踏まえれば事故による汚染水のALPS処理水海洋放出時にも東電はじめ関連協力会社社員らは最大限の注意を払う必要があるが、東電は汚染水浄化装置の建屋外に汚染水1.5トンを漏らした。放射性セシウムは総量で66億ベクレルという。
東電が15日公表した。事故は今月7日に起きていた。原因は関連企業の作業員が配管洗浄の際、16ある排気弁について10か所で開いていることに気づかなかったために、配管に残っていた汚染水と洗浄水が排気口から押し出された。
作業員は常に閉じられていると思い込んでいたために、開いていることを見落としていたという。単純な人為ミスだった。再発防止策の徹底が求められている。(編集担当:森高龍二)