Z世代の76%が「自分の汗・匂いが気になる」 指摘せず距離を置く傾向も

2026年08月02日 12:07

画像・ビジネス用語 外来語の支持率意外に低く

渋谷スクランブル交差点。Z世代を対象とした調査では、汗や匂いへの意識が人間関係にも影響を与える傾向が示され、身だしなみへの関心の高さが浮き彫りとなった。(資料写真)

今回のニュースのポイント

GMO NIKKOの「Z世代トレンドラボ byGMO」が実施した調査によると、16〜28歳のZ世代の75.8%が夏場の「自分の汗や匂い」を気にしていることが分かりました。対策をしていない人に対しては67.4%が「恋愛対象外」、57.0%が「友人としても距離を置きたい」と回答する一方、実際に他人の匂いが気になった際の行動は「本人には言えなかった」(33.6%)が最多となりました。直接的な指摘を避け、静かに距離を置く傾向など、Z世代ならではの対人距離感や人間関係のマナー像が浮き彫りとなっています。

本文
 猛暑の長期化や対面機会の回復が続く中、若年層における「身だしなみ」や「匂い」に対する意識が、人間関係のあり方そのものに影響を与えています。GMO NIKKO(東京・渋谷)が運営する「Z世代トレンドラボ byGMO」が全国の16〜28歳の高校生・大学生・社会人500名を対象に実施した調査によると、Z世代の75.8%が夏場に自分の汗や匂いが「気になる」と回答しました。性別では女性が82.0%、男性が69.6%となり、特に高校生女子(87.2%)や大学生女子(84.6%)で意識の高さが際立っています。

■対策なしには厳しい視線――恋愛だけでなく「友情」にも影響

 汗や匂いのケアを怠る相手に対して、Z世代の評価は極めてシビアです。必要な対策をしていない人に対する気持ちを聞いたところ、全体の67.4%(高校生69.6%、大学生72.8%、社会人62.1%)が「恋愛対象として見られなくなる」と回答しました。

 影響は恋愛にとどまりません。57.0%が「友人として距離を置きたくなる」と答えており、ケアの有無が人間関係全般のファーストインプレッションや好感度を大きく左右している実態がうかがえます。なお、男女別では高校生女子(61.6%)や大学生女子(70.8%)で友人離れの傾向が強い一方、高校生男子で「距離を置きたい」としたのは41.3%にとどまり、約6割が「そうは思わない」と回答するなど、高校生男子においては「匂いよりも友情を優先する」独自の傾向も見られました。

■「指摘せず、やり過ごす」――Z世代の対応傾向

 本調査において特徴的なのは、実際に他人の汗や匂いが気になった際の「行動パターン」です。

 気になった際の対応として最も多かったのは「本人には言えなかった(言わなかった)」(33.6%)でした。次いで「我慢して何もしなかった」(21.6%)、「さりげなく距離を取った・席を移動した」(19.0%)が続き、上位3項目(計74.2%)を「直接指摘せずにやり過ごす」対応が占める結果となりました。一方で、「本人にやんわり伝えた」人は10.8%、「制汗剤やシートをすすめた」人は7.2%とわずかにとどまっています。

 今回の調査では、匂いについて直接指摘するよりも、距離を置くなど間接的に対応する傾向がみられました。本人が気づかないまま、周囲との距離が生まれる可能性もうかがえます。

■大学生の66%が経験する「制汗グッズのシェア文化」

 一方で、仲の良いコミュニティ内では、制汗アイテムがコミュニケーションのツールとして活用されている側面もあります。学校や職場で制汗剤や汗拭きシートを友人と「貸し借り」した経験がある人は全体で51.4%に上りました。特に大学生では66.2%、高校生では57.1%が貸し借り経験ありと回答しており(社会人は36.9%)、若年層を中心に制汗グッズを気軽にシェアするオープンな文化が定着しています。

■身だしなみから「対人マナー」へ変容する匂いケア

 今回の調査結果から見えてくるのは、Z世代にとっての汗・匂い対策が、単なる「個人の自己満足や清潔感の維持」という域を超え、他者を不快にさせないための「対人関係上の必須マナー」へと昇華している点です。

 お互いに直接的な指摘を避ける傾向があるからこそ、自発的にケアを行うことが「相手への配慮」であり、恋愛や友情といった人間関係を維持するための最低限のコミュニケーション・マナーとして意識されています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)