8月の貿易赤字1兆1056億円 輸入28.0%増、輸出入とも8月過去最大

2026年09月16日 08:57

EN-b_099

2026年8月の貿易収支は1兆1056億円の赤字。輸出額は前年同月比19.3%増、輸入額は28.0%増となり、いずれも8月として1979年1月以降で過去最大となった(財務省)

今回のニュースのポイント

財務省が9月16日に発表した2026年8月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比19.3%増の10兆484億円、輸入額は28.0%増の11兆1540億円となりました。輸出は12カ月連続、輸入は7カ月連続で増加し、輸出額・輸入額ともに8月として1979年1月以降の比較で過去最大を記録しました。輸入額の伸びが輸出額を上回るなか、貿易収支は1兆1056億円の赤字となり、赤字は4カ月連続(前年同月は2941億円の赤字)となりました。

本文
 財務省が2026年9月16日に発表した8月分の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆1056億円の赤字となりました。貿易赤字は4カ月連続で、前年同月の2941億円の赤字から拡大しました。

 8月の輸出額は前年同月比19.3%増の10兆484億円となり、12カ月連続で前年同月を上回りました。比較可能な1979年1月以降、8月として過去最大(全月比較では過去27位)の規模となります。主な増加品目は、半導体等電子部品が前年同月比52.3%増、自動車が16.5%増、半導体等製造装置が40.1%増でした。品目の金額ベースだけでなく数量ベースでも伸長しており、輸出の数量指数は前年同月比2.5%上昇の94.5と、6カ月連続で増加しました。

 一方、輸入額は前年同月比28.0%増の11兆1540億円となり、7カ月連続で前年同月を上回りました。こちらも8月として過去最大(全月比較では過去2位)を更新しています。主な増加品目は、原粗油が前年同月比58.7%増、半導体等電子部品が82.1%増、電算機類(周辺機器含む)が54.2%増でした。輸入の数量指数も2.7%上昇の97.2となり、3カ月連続で増加しました。輸入額の伸び率(28.0%)は、輸出額の伸び率(19.3%)を8.7ポイント上回りました。

 貿易額の背景となる為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル=160円64銭でした。前年同月の147円73銭と比較して8.7%の円安水準となりました。

 前月からの動きを示す季節調整済みの値では、輸出額が前月比0.3%増の10兆8920億円、輸入額が1.7%増の11兆7326億円でした。季節調整後の差引額は8406億円の赤字となり、赤字額は前月から23.4%増加しています。

 地域別の動向では、主要地域のうち対米貿易において輸入の伸びが著しくなりました。米国向け輸出は前年同月比24.9%増の1兆7244億円(6カ月連続増加)だったのに対し、米国からの輸入は55.2%増の1兆6541億円(13カ月連続増加)へと大幅に拡大しました。この結果、対米貿易黒字は703億円となり、前年同月の3147億円から77.6%減少(9カ月連続減少)しました。

 2026年8月は輸出・輸入ともに2桁増となり、8月として過去最大を更新したものの、輸入の伸びが輸出を上回るなか、赤字が継続する形となりました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)