ライフネット生命、第1四半期最終利益24.8%減 団信の保険金支払い増が響く

2026年08月12日 16:02

今回のニュースのポイント

ライフネット生命保険が12日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の連結決算(IFRS)は、保険収益が前年同期比9.8%増の90億3000万円となった。一方で、保険サービス損益は28.5%減の21億400万円、税引前四半期利益は24.8%減の23億300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は24.8%減の16億3700万円となった。団体信用生命保険(団信)における保険金等の支払い増加が利益を押し下げたものの、個人保険の新契約件数や保有契約年換算保険料は前年同期を上回った。通期業績予想は従来計画を維持した。

本文
 ライフネット生命保険は12日、2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の連結決算(国際財務報告基準=IFRS)を発表しました。売上高に相当する「保険収益」は前年同期比9.8%増の90億3000万円となりました。一方で、保険事業の収益性を示す「保険サービス損益」は同28.5%減の21億400万円、税引前四半期利益は24.8%減の23億300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は24.8%減の16億3700万円で着地しました。

 保険収益の内訳は、個人保険が68億9100万円、団体信用生命保険(団信)が21億3800万円となりました。トップラインが増加した一方で保険サービス損益が前年同期(29億4500万円)から約8億4000万円減少した要因について、会社側は主に団信の保険金等の支払が増加し、団信に係る利益が減少したためと説明しています。

 損益面では減益となったものの、営業面における契約獲得・積み上げは順調に推移しています。6月末時点の個人保険と団信を合算した保有契約年換算保険料は、前年同期比7.4%増(3月末比1.4%増)の378億1000万円となりました。個人保険の保有契約件数は3月末比1.9%増の69万8946件に達しています。

 4~6月期の個人保険の新契約年換算保険料は前年同期比6.5%増の8億4400万円、新契約件数は11.4%増の2万2244件へ拡大しました。また、解約失効率は前年同期の5.6%から5.2%へ改善しており、契約指標が拡大する一方で、利益面では団信の保険金等の支払増加が影響した形です。

 保険サービス側の減益を一部カバーしたのが金融損益です。保有を増やした社債からの金利収益増加などにより、金融損益は前年同期の1億8300万円から3億2300万円へと拡大しました。ただ、団信の保険金増加に伴う保険サービス損益の低下分をすべて補うには至りませんでした。

 財務の健全性を示す指標では、2026年3月末から導入された「経済価値ベースのソルベンシー規制」に基づくESRが6月末時点で339%(3月末は333.7%)へ上昇しました。同社のビジネス実態に合わせた内部ESRも402%(3月末は394.5%)となり、十分な支払余力を維持しています。また、同社が企業価値を表す最重要指標とする「包括資本」は1748億5400万円(3月末は1761億4900万円)となりました。

 2027年3月期通期の連結業績予想は、従来計画を変更していません。通期の保有契約年換算保険料は前期比10.8%増の413億円、保険収益は9.0%増の375億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2.0%増の82億円を見込んでいます。

 第1四半期は団信の保険金等の支払増加が利益を圧迫した一方、個人保険の新契約件数などは前年同期を上回りました。会社側が通期の増益予想を据え置くなか、今後は団信の損益動向とともに、個人保険の契約拡大基調を維持できるかが焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)