今回のニュースのポイント
カプコンは2026年10月27日、2027年3月期中間決算を発表し、売上高は前年同期比49.0%増の1,208億円、営業利益は54.5%増の607億円となりました。ゲームソフト販売本数は3,686万本で、うち3,218万本がリピートタイトルでした。新作『プラグマタ』が270万本、『鬼武者 Way of the Sword』が170万本を販売し、『バイオハザード』シリーズの過去作も伸長しました。デジタルコンテンツ事業が収益拡大をけん引しています。通期業績予想は据え置きました。
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株式会社カプコンが10月27日に発表した2027年3月期中間連結決算(2026年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比49.0%増の1,208億円、営業利益が同54.5%増の607億円と大幅な増収増益を達成しました。経常利益は同67.5%増の612億円、親会社株主に帰属する中間純利益は同56.6%増の430億円となりました。主力のゲームソフト販売本数が前年同期から大幅に伸長したことに加え、新作タイトルの好調な立ち上がりと過去作の継続的な販売拡大が相乗効果を生み、業績全体の拡大を大きく後押ししました。
ゲームソフトの販売動向をみると、デジタルコンテンツ事業における販売本数は前年同期の2,385万本から54.5%増となる3,686万本へと急拡大しました。このうち、発売期以降も継続して販売されるリピートタイトルが3,218万本を占め、全体の約87.3%に達しました。同社は260タイトルを239の国・地域に販売しており、デジタル販売の強化や価格施策を通じて、過去に発売したタイトルの継続販売を拡大しています。
当期に投入された新作タイトルも順調な実績を収めました。4月に発売された完全新規のSFアクションアドベンチャー『プラグマタ』は、積極的なプロモーションにより新たなファン層を開拓し、全世界で270万本を販売しました。さらに、約20年ぶりのシリーズ最新作となった『鬼武者 Way of the Sword』は、欧州のゲームアワードで2冠を達成するなど高い評価を獲得して170万本を販売し、シリーズ累計販売本数は1,100万本を突破しました。新ブランドの確立と休眠IPの復活がそろって成功を収めています。
新作の話題性は既存タイトルの継続販売にも波及しました。前期発売の『バイオハザード レクイエム』が累計販売本数800万本を突破したことに加え、価格施策の推進により『バイオハザード RE:4』や『RE:2』などの過去作も続伸しました。また、『デビル メイ クライ 5』はNintendo Switch 2向け展開や映像作品との連携などを背景に累計1,400万本を突破しました。シリーズ最新作の登場やマルチプラットフォーム展開が過去作への関心を呼び起こし、リピート販売の拡大につながる好循環が形成されています。
中核を担うデジタルコンテンツ事業の業績は、売上高が前年同期比70.8%増の851億円、営業利益が同66.7%増の523億円に達しました。同事業の営業利益率は約61.4%を記録し、連結売上高の約70.4%を占めました。同社はデジタル販売の強化とリピートタイトルの販売拡大を進めており、新作を含むゲームソフトの販売増加が同事業の増収増益を支えました。高い営業利益率も、連結業績を支える同事業の収益力を示しています。
その他の事業セグメントでは、アミューズメント施設事業が新業態店舗の出店効果などにより営業利益32.8%増の26億円、アミューズメント機器事業も新機種スマスロの稼働により同2.2%増の92億円と堅調でした。一方、映像やキャラクター展開を扱うその他事業は営業減益となりました。なお、2027年3月期の通期連結業績予想(売上高2,100億円、営業利益830億円)および年間配当予想(1株当たり46円)については、5月公表の数値を据え置いています。
今回の実績では、対応プラットフォームの拡大や価格施策などを通じ、発売から時間が経過したタイトルも販売本数を積み上げました。新作の投入と既存IPの継続販売を組み合わせることが、ゲーム企業の収益基盤を厚くする仕組みとして表れています。開発済みのコンテンツ資産を多角的に活用し、新作による話題喚起と過去作の販売を連動させる手法が、今中間期における業績の大きな伸びにつながったといえます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













