生活保護世帯 130万世帯を超える

2010年03月11日 11:00

 病気や失業、減収、貯蓄が底をつくなどの要因から生活保護を受ける世帯が1980年度以降で最も多くなっている。厚生労働省のまとめによると、2008年度の1ヶ月平均生活保護世帯数は114万8766世帯にのぼり、前年度に比べ4万3491世帯増えた。

 中でも、高齢者世帯が52万3840世帯と前年度より2万6175世帯(率にして5.3%)増え、生活保護を受ける世帯全体の45.6%を占めた。次いで、障害者世帯や傷病者世帯の40万7095世帯(対前年度比1.5%増)で生活保護を受ける世帯全体の35.4%。母子家庭が9万3408世帯(対前年度比498世帯増、率にして0.5%の増)。その他の世帯が12万1570世帯、前年度に比べ1万288世帯、率にして9.2%の増となった。

 生活保護を受けている人数は1カ月平均で159万2620人と人数も4万9299人増えた。保護内容別にみると、生活扶助が142万2217人で最も多く、住宅扶助(130万4858人)、医療扶助(128万1838人)、介護扶助(19万5576人)、その他の扶助(教育、出産、生業、葬祭扶助)が17万4801人だった。

 厚生労働省によると、直近のデータで、2009年12月現在での生活保護世帯数は130万7445世帯となり、保護を受けている人は181万1335人にのぼっている、としている。
(編集担当:福角忠夫)