ヤマダ電機 中国南京から1年で撤退

2013年06月03日 19:19

 家電量販店最大手のヤマダ電機が、5月31日に中国の南京店を閉店、事実上撤退することとなった。

 ヤマダ電機の中国南京店は、昨年3月、瀋陽,天津に続いての中国の3号店としてオープンした。規模的にも約2万㎡の大型店で、周辺には、中国1,2位を含めて5社の家電量販店が立ち並ぶ、いわば家電の激戦区に、勇躍乗り込んだのだ。

 日本では、新宿、池袋に拠点を持つ、ビッグカメラ、ヨドバシカメラの大型店が並ぶ最激戦区に割って入り、シェアを拡大した実績があったが、中国では、それが通用しなかったようだ。

 撤退に追い込まれた理由は、南京と言う都市自体、南京事件を思い起こす、反日感情が強いところで、一般客が敬遠した等伝えられている。一部はあるかもしれないが、そんなことは、進出前から織り込み済み、そんな単純なものではないだろう。その理由として挙げられるのが中国国内の家電市場の環境の変化と言えそうだ。もう一つは、中国の家電メーカーと、手を組んで、商品買い取り式と会員制を計画した。この二つの方法は、中国では珍しい形態で、かなりの期待を抱かせた。

 しかし、この企画もあまり客を引き寄せることができなかったようだ。この激戦区では量販の最大手ベストバイが撤退、今年3月には欧州最大手の独メディアマルクも撤退している、いわくつきの激戦区なのだ。ネット通販を絡めて、大市場の中国での争いが、利益を減らし、今後は消耗戦の様相を呈してきたといえよう。今回のヤマダ電機の撤退は、規模の違い、コストの違いから価格競争に負けたと言えるだろう。

 今後の南京店は、店を譲渡するか、店がしするか、売却するか今検討中だ。なお現在ある瀋陽店、天津店は引き続き営業して行くとしている。(編集担当:犬藤直也)