今、住宅ローンの金利が空前の低水準、将来上がる可能性は高い。住宅ローンを借りるとき一番気になるのは、金利だ。固定か、変動か、特約か、それぞれの特徴を知り無理のない自分に合った住宅ローンを借りることが必要だ。
ローンの金利は、短期金利の動向に応じて、半年ごとに変わる「変動金利」借り入れ当初の金利が続く「固定金利」一定期間後に固定から原則変動金利になる「固定金利特約」の3つのタイプがある。
まず固定金利については、当初の利息負担が重いが、返済終了まで同じ金利なので、安定的に返し安い面がある。それに比べて変動型金利は、固定金利より低く、借り入れ当初は、より多くの元本を返済できる。ただし、金利が上昇すると利息の負担が増えることを覚悟しなければならない面もあるので要注意。
それでは借り手はどのタイプを選んでいるのか。大手銀行の場合、住宅ローンの7~8割が変動金利と言う。現在の金利は年1%弱で、月々の返済が軽いため人気があるという。途中で金利が上がりそうになると、固定金利に乗り換える人も多いという。しかし固定金利にうまく乗り換えるのは、難しいと指摘するファイナンシャルプランナー(FP)も多いのは確か。固定金利は動きが速いからだ。
変動金利は、他にも注意しなければいけないことがある。金利が上がっても5年間は毎月の返済額は変わらないということだ。この間は、利息の支払いが増えるため元本が減らない。
固定金利はどうか。今は過去と比べて金利は低いから、固定金利を選ぶ方が得と言う人は多い。月々の負担が変わらず、中長期の返済計画が立てやすいのは住宅ローンでは大きな利点と言える。
今後給料が上がっていく保証はない。住宅ローンを安心して返し続けられる型を選ぶことが大切だろう。それを知ったうえで、固定と変動金利の良さを最大限に生かし、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが重要だろう。(編集担当:犬藤直也)