1Gbpsを超える、高速モバイル通信、2017年に実現へ

2013年08月04日 19:20

 ここ数ヶ月、筆者は必要に迫られて外出先でマックブックエアーを広げて仕事をすることが多くなってきたのだが、毎月、月末になると、速度制限がかかってしまい、ほとんど仕事にならないことが多々あった。そこで、モバイルwifiルーターをソフトバンクから、WiMAXに切り替えた。速度制限がないというのは、実にストレスフリーである。

 KDDI<9433>系のUQコミュニケーションズと、ソフトバンク<9984>系のWireless City Planning(WCP)の一騎打ちとなっていた2.5GHz帯の追加割り当て。大方の予測通り、2013年7月26日に開催された総務省の電波監理審議会は「UQコミュニケーションズの申請を認定する」という判断を示した。

 同社は、2009年に既存WiMAXサービスの提供を開始した。また、利用制限や追加料金が無い料金プランなどでユーザーからの支持を得ているとし、6月末には累計契約数が422万に達している。今回の開設計画の認定により、同社は新規割当てを受けた20MHzと現在使用中の30MHzを合わせた連続50MHzの周波数を用いた超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+」の提供が可能になったという。 

 そこで13年10月末に110Mbpsでサービスを開始し、「キャリアアグリゲーション」、「256QAM変調方式」、「8×8MIMO」といった高度化技術を導入することによって、17年には下り1Gbpsを超える超高速モバイルブロードバンドサービスの提供を目指すとしている。

 サービスエリアは、既存のWiMAXサービスのエリアにWiMAX 2+のエリアを重ねる方式で拡大して、既存のWiMAXとWiMAX 2+の両方が利用可能な端末を提供する。既存WiMAXを利用しているのユーザーも、引き続きサービスの利用が可能だとしている。

 スターバックス<2712>やファミレス、マクドナルド<2702>、図書館などでノートパソコンを広げて仕事をしている人は都心部では本当に多いと筆者は実感しているが、そんな彼ら、俗にいうノマドワーカーたち、特にデザイン関係などで大きいデータをやりとりする人には朗報だろう。(編集担当:久保田雄城)