近頃のコンビニは神出鬼没と言うのは大げさだが、オフィスビル内をはじめ、駅構内、病院内、ガソリンスタンド内など、様々な場所で見かけるようになってきた。そんな中ファミリーマート<8028>は、オフィススペース内などを対象とした新サービス「オフィスファミマ」の展開をスタートした。これは、店舗や自販機コンビニでは出店することが難しい場所に、専用の販売ケース(幅47×高さ132×奥行29センチメートルの4段仕様)を設置するもの。
昨今は、業務効率化に伴うオフィススペースの縮小やセキュリティ向上に伴う入退室制限など、一日の大部分を過ごすオフィススペースでの生活環境に変化が見られる。そこで、同社では、このサービスの開始によって、“オフィスライフで求められる気軽さ、手軽さ”といったユーザーのニーズに応え、快適なオフィスの環境づくりのサポートをしていくとしている。
取り扱うのは菓子やカップ麺など、約25種類。「オフィスファミマ」は、小腹がすいたとき、昼食をとる時間が十分ないとき、また、ちょっとした気分転換をしたい時などに利用してもらうことを想定しているという。取り扱い商品や設置台数については、ユーザーの要望にあわせて、随時変更していく。
同社は、既存の営業形態に捉われない様々なフォーマットを構築することで、利用者の多様化するニーズに対応していくとしているが、この「オフィスファミマ」以外にも、先月からコンビニがタクシー乗り場になる配車サービスを福岡の31店舗で始めている。
これは、ファミリーマートの店舗に通話料無料のタクシー呼び出し専用電話を設置し、利用者はその受話器を上げるだけで、タクシー会社の配車受付センターに電話することができる。居場所を説明しなくても、呼び出しを行うことができる。
「オフィスファミマ」はなんだか、ジョーク的な面白みがある。コンビニがタクシー乗り場になるのは、とても利便性の高いものである。(編集担当:久保田雄城)