ジャガーのフラッグシップ・サルーンと日産GTRの共通項とは?

2013年10月13日 13:15

 550馬力というパワーは、どう考えても一般的ではない。量産されるクルマも数少ない。例えば、日産<7201>のGTRが550馬力だ。しかしながら数字としての迫力は理解できるが、実際にはイメージができないというのが正直なところだ。

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガーのラグジュアリー・サルーン「XJ」の最上級グレード、新型「XJR」の予約受付を開始した。

 ジャガーのラインアップの中でも、ダイナミック・フラッグシップ・サルーンである新型XJRは、最大出力550馬力を誇る5リッターV8スーパーチャージド・エンジンや特別なチューンアップが施されたシャシーに加え、専用に開発されたエアロダイナミック・スタイリングを備えた一台。また、XJシリーズ史上最も走りに重点が置かれ、俊敏でレスポンスが高く、最上級のラグジュアリー感とともに、スーパーカー・パフォーマンスと際立った外観を兼ね備えている。

 新型XJRは、従来の5.0 リッターV8 スーパーチャージド・エンジンに専用のチューニングを施し最高出力を550馬力までアップグレード、8速オートマチック・トランスミッションと組み合わされることで、0-100km/h加速4.6秒、最高速度280kmという、ラインアップの中で最も強力な動力性能を誇っている。

 標準装備される専用の20インチFarallonホイールは、テクニカル・グレイフィニッシュの軽量鍛造ホイールで、XJR向けに開発されておりグリップと安定性に優れている。高速走行時のハンドリングと安定性を最適化すべく、ダンパーとスプリング・レートも調整されている。また、路面の追従性はより向上し、コントロールされたしなやかで快適な乗り心地を実現している。

 その高いパフォーマンス性能を活かすべく、電子制御式アクティブ・ディファレンシャルとダイナミック・スタビリティ・コントロールシステムが最適化されており、どんな走行状況においても、ステアリング・フィールやレスポンスを向上させるために、ステアリング・システムも改良が施されている。

 新型XJRの高いポテンシャルを充分に発揮できるよう、エアロダイナミクスも見直されており、フロントには、エアインテークが特徴的な専用デザインのフロントバンパーが採用され、ロワーフロントスポイラーも装着される。

 フロントグリルの中央にはレッド・ジャガー・グラウワーバッジ、右下には新デザインの「R」バッジが装着される。インテリアデザインには、新しい「R」ロゴが施されるほか、フロントシートには、ソフトグレインレザー仕様の「R」スポーツシートが採用される。価格は1690万円。

 日産GTRの価格は最上級モデルで、978万円。もちろん単純に比較できるわけではないし、購買層も違うだろう。それにしても、約700万円の差はどこからくるのだろうと、一般的なドライバーである筆者は悩んでしまう。(編集担当:久保田雄城)