【今週の振り返り】中・欧・米発外部ショックで114円下げた週

2013年11月09日 22:44

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NYダウが128ドル高でも、東京では日経平均108円安。152ドル安なら141円安。

 その後は14300円台半ば、前日比3ケタ高の水準で安定的に推移するが、大引け前に下落して14300円を割りかけ、やはりSQ週の水曜日は荒れるのかと思いきや、終了直前に約20円上昇し終値は111.94円高の14337.31円と3ケタ高で続伸。日中値幅は277円もあった。TOPIXは+9.58の1192.16。売買高は25億株、売買代金は1兆9044億円で、再び2兆円を割り込んでいる。

 業種別騰落率プラス上位は鉄鋼、その他製造、精密機器、海運、非鉄金属、パルプ・紙など。プラス下位は食料品、建設、水産・農林、小売などだった。マイナスは情報・通信、不動産の2業種だけだった。

 6日のNYダウは128ドル高で史上最高値を更新。ECBの追加緩和期待によるヨーロッパ株の反発、GDP、雇用統計の改善ペースは小さいという予想で量的緩和策の縮小先延ばし観測が高まったことで大幅高になった。7日朝方の為替レートは、ドル円は98円台後半、ユーロ円は133円台前半だった。

 日経平均は18.25円高の14355.56円で始まるが、10分ほどで14300円まで下げ、そこから約30分で急浮上して14371円まで上げた後は振幅を縮めながら前日終値近辺の小動きだったが、TOPIXは低調でマイナスが続く。午前10時30分すぎ、14300円を割り込み14279円まで一気に下落する。上海市場が2日続落、香港市場が4日続落でスタートしたためで、9日から開催される中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(「3中全会」)を前に金融引き締め方向に動いているのに加え、山西省太原市で共産党の建物を狙った連続爆弾テロ事件が発生したことが背景にある。その後、日経平均は14300円近辺まで戻すが、ドル円が円高方向に振れて11時台には再び下げて一時14250円を割り込み、前場はプラスに戻ることなく終了した。

 後場も引き続き軟調で、マイナス圏の14230~14270円のレンジで推移した後、ドル円が円安方向に戻って午後1時30分すぎには14280円を超えるが、2時に9月の景気動向指数速報値が発表されると下振れして14240~14280円のレンジで小動き。景気動向指数の一致指数は8月比0.6ポイント上昇の108.2、先行指数は8月比2.7ポイント上昇の109.5で、一致指数が伸び悩み基調判断は据え置いた。大引け直前に値を崩し結局、終値は108.87円安で前日の上昇分をほぼ帳消しにした。TOPIXは-7.43の1184.73。売買高は22億株、売買代金は1兆6951億円で、下落しても薄商いに逆戻りした。

 上昇セクターがゴム製品、繊維、医薬品、鉱業の4業種しかなく、下落幅の小さいセクターはパルプ・紙、情報・通信、空運、精密機器など。下落幅の大きいセクターはガラス・土石、鉄鋼、証券、建設、倉庫、電気・ガスなどだった。