12日のNYダウは日経平均と同じく3日続落。新規失業保険申請件数は悪化したが11月の小売売上高が0.7%増で、「客足は良くても客単価頭打ち」と言われたクリスマス商戦も序盤まずまずの出足。量的緩和を縮小できる条件がまた加わり、長期金利の上昇ともあいまって株価を下げた。その金利上昇がドル高を招き、13日朝方の為替レートはドル円が103円台半ば、ユーロ円は142円台前半で、どちらも前日比で約1円の円安に振れた。
メジャーSQの日の日経平均は24.93円安の15316.89円の続落スタートだがマイナスは15秒だけ。すぐプラスに変わり2分後15400円にタッチ。午前9時5分に出たSQ推計値は15303.19円。その後はTOPIXをマイナスに置いて、為替と先物に翻弄されて前日終値と15400円の間を行ったり来たりと振らされるが、午前10時を回るといきなり急落。始値もSQ値も15300円もアッと言う間に割り込み、15251円でやっと下げ止まった。「トイレに行っている間に100円動く」と言われた数年前のメジャーSQの日の朝が復活したかのようで、裁定買い残積み上がりのツケが一気に回ってきた。それがおさまるとSQ推計値15303円近辺でようやく安定。10時30分頃から再び上昇してプラスに浮上し15400円にもタッチする。その後は値が動かなくなり15404円で前引け。TOPIXは前場ずっとマイナスだった。
後場はTOPIXもプラスに変わり、日経平均も高く始まって15500円にタッチ。ドル円が103円80銭を突破し5月23日の水準を超え年初来高値を更新しても、上海市場の軟調、来週のFOMC待ちのムードもあり15500円を超えて上値を追わない。午後1時30分に10月の鉱工業生産指数確報値が発表され、速報値を0.5ポイント上回る1.0%の上昇で1時39分に15532円の高値をつけたが、すぐ15500円をはさんだ小動きに戻る。大引け前にはマイナスに沈んだTOPIXに足を引っ張られ約30分で100円近く下落し、61.29円高の15403.11円で4日ぶりに反発し2勝3敗、前週末から103.25円上昇して今週の取引を終えた。日中値幅281円が朝の激動を物語る。TOPIXは-3.35の1238.88で3日続落。売買高35億株、売買代金3兆7488億円。
業種別騰落率プラス上位はゴム製品、非鉄金属、食料品、証券、輸送用機器、パルプ・紙など。マイナス下位は電気・ガス、石油・石炭、情報・通信、倉庫、建設、卸売などだった。(編集担当:寺尾淳)