東国原氏、次の一手は都知事選への出馬か?

2013年12月14日 12:22

 日本維新の会の東国原英夫衆院議員はブログで「残念ながら維新の理念、政策、方向性が変質している。党の刷新は困難だ」として、離党と議員辞職の意向を表明し、離党届を提出した。また同時に議員辞職の考えも表明している。

 同氏は10日、「ツイッター」に「ここ数日、党や自分の今後について橋下氏と電話やメールでやりとりしたが、会って話そうということになり大阪に行く」と書き込んでいるが、その話というのが、このことだったのだろう。
 
 東国原英夫氏は、元々、「たけし軍団」で「そのまんま東」という芸名でお笑い芸人として活動していた。そして2007年宮崎県知事に出馬し当選したが、その2年後、在任中に自民党総裁になることを条件に衆議院議員に立候補を表明するも反発をうけて、すぐに撤回した。そして11年、口蹄疫問題が完全に終息していない状況下での任期満了時に、「国のシステムを変えることが宮崎のためになる」と国政への転身を明言し再出馬しなかった。しかしその2カ月後には、国政ではなく突然、東京都知事に立候補したが落選。そして昨年12月、日本維新の会の比例近畿ブロックに出馬し初当選を果たした。

 10月には宮崎県の地元紙に「(東国原氏)知事選立候補に意欲」と報じられた。日本維新の会では、本領を発揮できないと考え、宮崎県知事に返り咲きたいと、その時点で思っていたようだ。しかし出馬に関して、東国原氏は否定しているし、宮崎県議会も同氏の再登板に否定的だ。「出馬されたら、なんだかんだで勝たれる」という危機感もあり、地元政財界が早々と河野俊嗣現知事に再選出馬を要請しているぐらいである。

 それよりも、「徳洲会」グループからの5000万円提供問題で揺れる猪瀬直樹都知事が辞職した場合、再び都知事選出馬を狙うという見方も一部にはあるようだ。ただし現時点で本人は、記者団から問われると「都知事選の言及は時期尚早ではないか。答えられない」と言葉を濁している。今後の東国原氏の動向を見守っていきたい。(編集担当:久保田雄城)