派遣社員の時給が回復しつつある。株式会社リクルートジョブズの調査では、２０１３年１１月度の三大都市圏における派遣社員の平均時給は１５２７円。前月の１５１４円から１３円プラス、前年同月の１４７９円からは４８円のプラスとなった（増減率＋３．２％）。職種別では、デザイナー、ｗｅｂ関連、編集・制作などの「クリエイティブ系」を除く全ての職種で前年同月比プラスとなっている。
調査はリクルートジョブズが運営する求人情報サイト、「リクナビ派遣」に掲載された求人情報から、派遣スタッフの募集時平均時給を集計。０７年２月から毎月、定期的に実施している。
１３年１１月度は関東、東海、関西すべてのエリアが前年同月の水準を上回った。関東エリア（１都６県）の平均時給は１５９５円。前年同月比３．３％のプラス。職種別では、クリエイティブ系（前年同月比±０％）を除く、全ての業種（オフィスワーク系、営業・販売・サービス系、ＩＴ・技術系、医療介護・教育系）で前年同月を上回った。
東海エリア（愛知・三重・岐阜・静岡）の平均時給は１３４７円。前年同月比３．４％のプラスとなった。特にＳＥ・プログラマやＣＡＤオペレーター・設計などのＩＴ・技術系（前年同月比＋５．１％）、営業・販売・サービス系（同＋３．７％）の伸びが大きい。
関西エリア（大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山県）の平均時給は１３６１円で、前年同月比１．３％のプラス。職種別では、事務職などのオフィスワーク系（前年同月比１．８％）、クリエイティブ系（前年同月比１．６％）の伸びが大きかった。
アベノミクスや、来年４月にスタートするＮＩＳＡの恩恵を受けた証券業界では、コールセンターで働くオペレーターの時給が上昇している。今回の調査でも「金融事務」は前年同月比１．６％のプラスとなった。また、多くの企業で業績が回復したことを受け、オフィスの「受付」や「秘書」などの時給も大きく上昇している。（編集担当：北条かや）
