GAZOO Racing LEXUS LFA Code X、将来のスポーツカー技術を磨くための実験車両としてニュルに挑む。LFAに搭載するV型10気筒エンジンの排気量を5.3リッターに拡大し出力&トルク特性を北コースに合わせた。ボディはフルカーボン製で軽量化と剛性向上を達成している。
トヨタが2014年の「GAZOO Racing Team(GR)」の活動方針を1月10日に「東京オートサロン2014 with NAPAC(TAS)」の会場で発表した。登壇したのはトヨタ自動車の社長でチGRチーム代表、そしてチームのドライバー「Morizo」としても名高い豊田章男氏だ。
2014年、GRの大目標は「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」だ。同レースには富士重・STI連合も参戦を決めていて、今年は6月19日(金)の予選から4日間、22日(日)ゴールまでの日程で開催される。
ニュルブルクリンクはフランクフルト空港から北西に150kmほどにある世界的に有名なサーキットだ。約21kmの北コースと5.1kmのGPコースがある。なかでも北コース(オールドコース)は豊かな森に包まれたニュルブルク城を周回する複雑なコースだ。172のコーナー、高低差300mと言う過酷なサーキットで24時間耐久レースにおいて「完走する」だけで、賞賛に値する評価が得られる。世界最長、超難関コースとしてスポーツカーやレースカーの開発テストコースとして多用されてもいる。
TASのGRブースでは豊田章男氏みずからチームのドライバー9名を紹介し、3台の参戦車両をお披露目した。参戦車両は、レクサスLFA(ドライバー:木下隆之、石浦宏明、大嶋和也)、実験車両のレクサスLFA Code X(飯田章、脇坂寿一、井口卓人)、そしてトヨタ86(影山正彦、佐藤久美、蒲生尚弥)。
「クルマを強くし、人を強くする。そこから新しいクルマづくりが始まる。それが人々を惹きつけ、感動を与えることができる。そんな“味”を持ったクルマづくりは、過酷だ。が、だからこそ挑む価値がある。数値や机上の論理でははじき出せない、試練を潜り抜けた者だけが手に入れられる“味”がある。クルマを、人を、そしてチームを鍛えるために、チーム一丸となり8年目のニュルに挑む」と豊田社長(Morizo)。チーム代表のMorizo選手は全日本ラリー選手権/TRDラリーチャレンジに参戦する模様だ。(編集担当:吉田恒)