トヨタファンはハイブリッド車だけに留まらない、夢の実現も望んでいる

2014年01月02日 08:44

86 Open

2013年の東京モーターショーでトヨタブースに展示された右ハンドル仕様の「86 Open Concept」、是非とも実現してほしいモデルのひとつだ。

 トヨタのハイブリッド車(HV)攻勢は2014年も続く。同社の5ナンバーサイズ・ミニバン「ノア」「ヴォクシー」にいよいよHVがラインアップする。

 2014年初頭に発売を予定しているミニバン次期「ノア」「ヴォクシー」は、クラスナンバーワンの環境&燃費性能を実現するため、5ナンバークラス初となる本格的なHVを投入すると第43回モーターショー(TMS)で発表した。HVのほかに、従来どおり2リッターガソリンエンジン車も設定される。いずれも燃費・スペックなどは明らかにされていない。

 燃費の良さで実績のある1.8リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドユニットを搭載する。同時にミニバンとしての使い勝手と広さをスポイルしないシステムレイアウトだという。

 新開発の低床フロア設計により、全高を下げながら室内高を拡大。さらにホイールベース&全長の拡大で、同クラスのキャブオーバー型バン(ハイエース)を超える、広く開放的な室内空間が得られた。また、ステップの無い低いフロア高を実現。乗降性のよさが特徴となっている。

 このほか、3列目シートでもしっかり座れる座面の大きさを重視。従来どおり左右に跳ね上げるチップアップ式を継承した。が、薄型化したシートクッション、リンクヒンジの工夫でクォーターガラス部にビルトインさせ、使いやすい荷室を実現したという。

 一方、トヨタにとって課題となるのが「86 Open Concept」の実現だ。2012年春のジュネーブショーで真っ白なレフトハンダーのオープンモデルが展示されたが、先のTMSでは真紅のライトハンダー・モデルがステージを飾った。トップは軽量なキャンバス製。展示車両の完成度は非常に高く、トップの開閉は電動式を採用していた。が、しかし、噂によると価格と販売ボリュームとの兼ね合いで実現が難しいとされて、お蔵入りになる可能性があるようだ。

 その代わりと言うわけではないが、「86」をベースにした4ドア・スポーツセダンの開発が進んでいるという噂もある。世界のベストセラーでカローラと競っているフォルクスワーゲン・ゴルフは、歴代スポーツHBやカブリオレ、ステーションワゴンなど多彩なラインアップを揃えてきた。86ベースのオープン、セダン、どちらも継続して開発を進めてほしいものだ。(編集担当:吉田恒)