トヨタの国内累生産台数がついに累計1億5000万台に

2014年01月29日 16:58

 トヨタ自動車の国内での生産累計台数が1億5000万台に達した。同社の調べでは、1935年8月にトヨタの前身である豊田自動織機製作所(現:豊田自動織機)自動車部において1号車となるG1型トラックを生産してから、2013年12月5日まで78年5ヶ月で達成した。

 グローバル生産では約2億1000万台となり、国内生産が約70%を占めた。また、最も生産台数の多い車種はカローラで、国内生産累計台数は約2545万台(2013年12月末時点)となる。これまで、1972年に1000万台、86年には5000万台、そして99年には1億台を達成した。なお、トヨタは国内生産累計台数1億5000万台達成を記念し、2014年度中に同社の広瀬工場に時計塔を建設する予定だ。

 トヨタは、グループ企業のダイハツ工業と日野自動車を合わせた世界の販売台数でも2012年、2013年と2年連続で世界トップとなっている。2013年の1年間の販売台数は998万台。これは、米ゼネラル・モーターズや独フォルクスワーゲンを抑えてのことで、今や世界の自動車産業のトップ企業だ。14年のグローバル販売はトヨタ自動車単体で928万台、ダイハツ工業が87万台、日野自動車が18万台、合計で1032万台の販売を計画している。おそらく実現するであろう。

 80年代ははじめには、GNPで米国を抜き世界のトップに立ったこともある工業立国日本。しかし、今では中国に抜かれ、GNP3位に転落し、韓国にも猛烈な追い上げを食っている。しかし、唯一好調と言っていいのが自動車産業である。最近は、外国映画を観ると、特に米国ではよく日本車が登場している。日本車は性能、燃費が良くエコカーなどが人気だそうだ。中でもトヨタブランドの車はよく見かける。トヨタ自動車には、凋落の一途をたどっている日本産業の救世主ともいえる自動車産業の牽引力としてこれからもがんばってもらいたい。(編集担当:慶尾六郎)