話題のプロジェクションマッピング・今度は宅配便?

2014年02月02日 10:43

 コンサルティング会社の株式会社シード・プランニングが調査を行った「2013 3Dプロジェクションマッピングのビジネス展開と市場動向」によると、2012年は600億円だった3Dプロジェクションマッピングの市場規模は爆発的な増加傾向にあり、2015年には3,250億円にまで成長すると見込まれている。

 プロジェクションマッピングは、プロジェクターを用いて建物や物体、あるいは空間などに対してCG映像を映し出す技術の総称で、様々な場所や用途に用いられている。有名なところでは、東京駅のレンガ造りの駅舎を使ったものや、最近では「さっぽろ雪まつり」や、大胆にも大阪城天守閣をスクリーンに見立てた「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」などが話題となっている。また、バンダイ<7832>が1月27日に発売した、スマートフォンを使って、手の平の上で3Dプロジェクションマッピングや3Dホログラムを楽しめる食玩商品「ハコビジョン」は、発売前から多くのメディアでも取り上げられて注目されていた。

 インパクトがあって楽しめるプロジェクションマッピングは、鑑賞用途だけでなく、プレゼンテーションにも最適だ。それを上手く利用した試みが、宅配便業界首位で国内シェア4割を誇る、ヤマトホールディングス<9064>の国内最大の物流拠点「羽田クロノゲート」だ。同施設は、同社のスピード輸送ネットワークと高付加価値機能を一体化した、ヤマトグループ最大の総合物流ターミナルとして2013年10月から稼動しているが、2月4日から、サービスの価値を消費者に判り易く説明するため、約90分の見学コースをオープンする。その際、最新鋭の物流設備の見学に加えて、家電の回収や修理サービスなどの流れについて、より理解を深めるためにプロジェクションマッピングを利用したプレゼンテーションを行う。同社では一般来場者に加え、法人顧客の来場も見込んでいるが、今話題のプロジェクションマッピングだけに、家族で見学に訪れる人も多いのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)