レガシィ、誕生25周年。6代目の新型のメインマーケットは北米

2014年02月12日 08:55

Legacy

北米市場を意識したミッドサイズの新型レガシィ。その全長×全高×全幅は、4796×1840×1500mm。ホイールベースは2750mm。このサイズは現行モデルに比べて、およそ50mm長く、60mm広い。

 初代スバル・レガシィがデビューしたのは1989年。今年、デビュー25周年を迎える。2月6日から米国シカゴで開催されている「シカゴ・オートショー」で25周年デビューの6代目となる新型レガシィ北米仕様車が世界初公開された。

 昨年、2013年の東京モーターショーと時を同じくして開催された、米・LAオートショーで北米向けのプロトタイプが公開され、クローバルマーケットを目指す戦略車としての立ち位置を明確に示していた。

 今回発表されたモデルは、北米で展開する4ドアセダンであり、SUVライクなステーションワゴンヴァージョンの「アウトバック」は公開されていない。

 北米市場に向けたミドルクラスセダンとして訴求する、新型の諸元を紹介しよう。まず、そのボディディメンションは全長×全高×全幅4796×1840×1500mm。ホイールベースは2750mmだ。このサイズは現行モデルに比べて、およそ50mm長く、60mm広い。

 搭載するパワーユニットは2種で、2.5リッター4気筒と3.6リッター6気筒エンジン。いずれもNA(自然吸気)の水平対向レイアウトのボクサーエンジンである。最高出力はメーカー発表どおりに米国式で表示する。前者が175hp/5600rpm、後者が256hp/6000rpmだ。組み合わせるトランスミッションは、リニアトロニックと富士重が呼称するCVTで、両エンジンモデルに6速マニュアルモード付きのパドルシフトがステアリングに付く。言うまでもないが、駆動方式はスバルお得意のシンメトリカルAWDである。

 サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがダブルウィッシュボーン式となる。タイヤサイズは225/55R17と225/50R18をラインアップし、6気筒モデルは18インチタイヤのみを組み合わせる。なお、この新型のホイールPCD値(ホイールスタッドボルト間のピッチ寸法)は、従来の100.0mm(5穴)から114.3mm(5穴)に変更された。このあたりは、将来的にトヨタ車との部品共用を見据えた処置と思われる。寸法拡大は剛性アップに繋がる。

 安全装備の充実も新型のポイント。日本でもおなじみの富士重製のステレオカメラを使った衝突回避システム「アイサイト」は、新型レヴォーグに搭載予定のヴァージョン3と同型式の最新システム。加えて、後方の死角をカバーするBSD(Blind Spot Detection/死角検知機能)やLCA(Lane Change Assist/車線変更支援)、後退時にリヤビューカメラを利用して接近車両の注意を促すRCTA(Rear Cross Traffic Alert/後退時支援)を装備している。

 また、ドライバー支援システムとしてSRF(Steering Responsive Foglamp)を装備する。これは夜間走行のコーナリングで片側のフォグランプを自動点灯させてドライバーの視認性をフォローするシステムだ。

 新型は北米で今夏から発売となり、ほかの地域でも順次リリースされる予定だ。グレードラインアップや価格などは発表されていない。日本では新型レヴォーグのデビュー後に発表となるだろう。おそらく、日本仕様にはターボエンジンがラインアップするはずだ。ハイブリッドは?(編集担当:吉田恒)