「データ通信量と月額料金」に関するスマホユーザーの利用実態調査結果

2014年02月28日 19:33

 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、「NTTコム リサーチ」(旧 gooリサーチ)の登録モニターのうち、10代~60代以上のスマートフォン、またはタブレットの保有者を対象に「データ通信量と月額料金」に関する調査を行い、その結果を2014年2月27日に発表した。

 有効回答者数は1,538名(男性54.1%、女性45.9%)で年代別構成は、10代1.4%、20代15.4%、30代32.2%、40代16.3%、50代16.3%、60代以上4.2%である。

 調査の結果、全ユーザー全体の月間のデータ通信量は、1GB未満が全体の70.4%を占めた。そして、スマートフォン等の月額料金についてはとても高いと感じているのは28.4%、やや高いと感じているのは52.8%で合計81.2%ものユーザーが高いと感じている。

 使用場所でもっとも時間が長いのは、自宅が61.9%で、モバイルである必要性がないので意外な結果と言える。2番目に多いのが、移動中の23.1%で、本来のスマートフォンの使い方と言える。なお、自宅でのインターネット接続環境は69.8%が無線LAN(固定回線)である。

 料金が高いと感じているのに対して、最近注目を集めているMVNO事業者が提供している格安SIMカードの利用率は、全体の3.2%にしかすぎない結果である。さらに、格安SIMカードについて、「格安SIMカードそのものを知らない」、あるいは「名前は知っていても内容を知らない」の2つの合計は72.6%にも達し、認知が進んでいない。

 しかし、データ通信量が全体の約7割もが、1GB以下であり、月額料金を高いと感じている人が約8割にも達することから、今後、認知度が高まることで急速に格安SIMカードの利用者が増加すると考えられる。

 MVNO事業者は、10社ほどあり、利用条件によって料金プランはいろいろ提供されている。もっとも安いプランでは、月額1000円以下で利用できる。最近は、980円で1Gバイトまで、フルスピードのLTEを使えるところも出てきている。動画を常に長い時間見るという使い方でなければ、検討に十分に値するのはないだろうか。(編集担当:阪木朱玲)