ストーカーや変質者による子供や女性への被害が、ニュースとして報道されることが多発している。防犯ブザーなどで自衛している子供、女性も多いと思われるが、不幸にして付近に人がいないと場合、相手が驚いて逃げていかない限り、その効果は意味がなくなる。
今回、株式会社アトムシステムは、その弱点をカバーする防犯ブザー機能をスマートフォンの無料アプリで実現し、公開したことを2014年2月20日に発表した。
株式会社アトムシステムは、「暮らしの安心と安全」をコンセプトにして、スマートフォン向けのサービスを提供しており、今回の防犯ブザー機能付きで非常事態が起きた位置情報をメールで通報する無料アプリは、そのひとつとして開発された。
提供されたのは、iPhone端末とAndroid端末向けの防犯ブザーアプリ「SP365」である。「SP365」は、例えば夜道などの1人歩きしなければならない危険が予測される場合や、自転車のカゴに手荷物を入れて移動して、ひったくり遭う危険が見込まれる場合などに、身の安全や手荷物の安全図るために、手持ちのスマートフォンを防犯ブザーとして活用できて、危険にあった場所をメールで知らせることができるアプリである。
使用方法は、スマホにイヤホンを挿入した状態で、アプリによる監視を有効にしておき、非常時、挿入中のイヤホンを引き抜くことで、端末から大きな警告音を発生させることができ、防犯ブザーとして働く。
大きな特徴は、端末の位置情報を含んだEメールをあらかじめ設定した宛先に自動送信させることができることである。事前に、危ない箇所を通るときに家族や友人・知人に注意を促しておくとリアルタイムで危険を察知し、迅速な対応ができることなる。突然の凶行には残念ながら、無力だが、そうでない場合はかなり有効である。ただし、犯罪者にブザーが鳴りっぱなしだと破壊される可能性や遺棄されてしまう可能性があるので、犯罪者に知られずに送信続ける仕様があっても良いように思える。
「SP365」のアラームは、事前に設定したパスワードを入力しない限り解除されない。また、自動送信されるメールは、アラームが解除されない限り、端末の位置情報を含む通知メールを、予め設定された宛先に一定の周期で送信し続ける使用である。
無料で、対応OS は、iPhoneはiOS 6.1以降、Androidは、Android 2.2以降である。(編集担当:阪木朱玲)