PS4の販売台数、全世界で600万台を突破

2014年03月09日 12:13

 4日、ソニー<6758>の子会社であるゲーム会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、去年の11月に販売が開始された家庭用ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」の全世界の販売台数が、600万台を突破したとの発表を行った。この数字はソニー・コンピュータエンタテインメントの予想を上回るものであった。

 国内のユーザーから待ち望まれていた日本での販売も2月22日に行われ、3月2日の時点でその累計販売台数は37万台となった。品薄状態で発売を迎えることとなった前世代機「プレイステーション3(PS3)」と比較するとその販売台数は多いものの、現在も苦戦を強いられている任天堂<7974>の「WiiU」の販売台数も、最初の2日間で30万8750台であったこと考えると、初動販売が成功であったとの判断を下すにはまだ早い。この先どういった形でそれが推移するのか、慎重に見極める必要があるだろう。

 こうして「PS4」の世界販売台数は予想を上回る結果となったわけだが、しかしソニー・コンピュータエンタテインメントは2014年3月期の家庭用ゲーム機「PS4」と「PS3」を合わせた販売計画である1500万台に変更は行わなかった。というのも、昨年末までは販売台数を「PS4」で500万台、「PS3」で1000万台と想定していたが、しかし「PS4」の勢いが強いため「PS3」の販売を押し下げる形となっているようだ。

 「PS3」は06年11月に販売が開始され、そして翌12年の3月末までに355万台を販売した。しかし「PS4」はこれを大きく上回るペースでその販売台数を伸ばし続けている。こうした「PS4」の好調の要因としてソニー・コンピュータエンタテインメントは、「ソフトの本数が充実している」「ソーシャルネットワーク(SNS)機能が多くのユーザーに支持されている」といった要素を挙げている。

 去年の11月にアメリカとヨーロッパにて販売を開始した「PS4」は、その後韓国や台湾、香港、マレーシア、インドなどのアジア地域のほか、東ヨーロッパやアラブ地域などでも販売が開始され、2月22日に最後の販売地域であった日本での発売が開始されることにより、その販売地域は全世界57ヶ国となった。(編集担当:滝川幸平)