ダイハツの新型「COPEN」6月発表。内装も“着せ替えられる”その姿が明らかに

2014年04月02日 22:24

Copen3

第43回東京モーターショーでダイハツブースを飾った次期COPENのコンセプトモデル。今回の発表でインテリアの“着せ替え”も可能だということに。

 昨年11月の東京モーターショー(TMS)で、ほぼ市販モデルに近いコンセプトカーを発表したダイハツの軽自動車2シーター・オープンスポーツ「COPEN」の概要が明らかになりつつある。

 まず、新型車の発表は6月で確定した。今回、ダイハツが公式に発表した内容は、新型COPENが採用した新技術の概要だ。

 すでに、TMSで華々しく公開となった「外装の着せ替えコンセプト」は、新たに「DRESS FORMATION」と名付けられ、外装パネル板を13個の樹脂パーツで構成する。交換可能な樹脂パーツはフロントフード、ラゲージ、フロント&リヤバンパー、フロント&リヤフェンダー、ロッカー、フューエルリッドの11部品となる。

 この外板の集合体によって、クルマ購入後のデザイン変更は不可能という固定概念を覆す。このDRESS FORMATIONは、車両購入後でもユーザーの好みにあわせたデザインやカラーに変更可能とするCOPENの重要な特徴だ。ダイハツではチューニングメーカーなどのサードパーティ製パネルの参加を求めており、多彩なデザインのCOPENが登場すると思われる。

 今回、新たに発表となったのは、インテリアにもDRESS FORMATIONが適用されたことだ。運転席/助手席加飾パネルやオーディオクラスターなどを替えられる構造とすることで、購入後のデザイン変更が可能となるという。

 この内外装におよぶDRESS FORMATIONを可能にした新技術が、COPENのボディ骨格を構成する「D-Flame」だ。現代のクルマは、トラック&バスなどを除き一般的にフレームレスのモノコック構造で作られる。ボディの強度・剛性は鋼板(あるいはアルミ板)の3次元形状で得ている。

 が、COPENのボディはレーシングカーのようなフレーム構造とモノコックを巧みに組み合わせて骨格を作り、その外側にFRPやカーボン樹脂などのボディを被せるという構造とした。この結果、先代に比べて曲げ剛性は3倍に、捻れ剛性は1.5倍となったという。

 スポーツカーとして重要な足まわりは、フロントがストラット式、リアがトーションビーム式。FFスポーツとして奇抜なレイアウトは避け、チューニングの自由度を上げた結果のサスペンション形式と思われる。

 搭載エンジンにも触れている。660ccの排気量は当然だが、気筒数には触れられていない。噂が先行する3気筒なのか2気筒なのか、未だ不明だ。しかし、可変バルブタイミングを組んだターボエンジンであることは公表された。が、軽自動車の規制枠ギリギリの特性のエンジンであることは間違いない。

 組み合わせるトランスミッションは、コンベンショナルな5速マニュアル(5MT)とマニュアルモード付き7速CVTとなる。

 当然だがルーフは電動格納式で、20秒でオープンでき、これだけの装備ながら車重は850kgに抑えたという。加えて燃費だが、CVTモデルは25.2km/リッターを達成しエコカー減税「免税」対象となり、5MT車は22.2km/リッターでエコカー減税「50%減税」対象車となる。

 最後の課題、車両価格が幾らになるのか、この発表は6月まで待たなければ分からない。(編集担当:吉田恒)