日産、ロシアにダットサンを投入。今夏発売予定

2014年04月07日 12:44

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日産自動車はロシアにてダットサンと、ロシア専用モデルであるダットサン「on-DO(オン・ドー)」を今年の夏から発売すると発表した。

 4日、日産自動車<7201>はロシアにてダットサンと、ロシア専用モデルであるダットサン「on-DO(オン・ドー)」を今年の夏から発売すると発表した。ダットサンの海外展開は、インドに続いてこれで2ヶ国目となる。日産自動車は今後も、インドネシアや南アフリカなどでも販売を行っていく方針だ。

 日産自動車はこれまで、ロシアにおいて「ニッサン」や富裕層向け高級車ブランド「インフィティニ」の2ブランドを使って自動車販売を行ってきた。今回、同国にて中間所得層が増加傾向にあることを受けて低価格車が必要との判断を下し、ダットサンの投入を決定した。

 発売予定の「on-DO」は、ロシアにおけるダットサンブランド第1号モデル。4ドア5人乗りのファミリーセダンで、トランク容量はクラス最大級の530L、排気量は1600cc、出力87馬力1.6リットルガソリンエンジンを搭載している。価格は40万ルーブル(約120万円)以下を予定している。日産自動車のグローバルデザインセンターにてデザインされ、開発は日産・仏ルノー連合傘下のロシア自動車最大手「アフトワズ」のエンジニアチームによってロシアで行われた。

 車の名称である「DO(ドー)」は、一貫性を持って物事を実行する「道」を意味し、また「動く」という意味も込められている。また、「on(オン)」はロシア語で「彼」を意味し、強さや性能、そして男性らしさを表現している。

 生産は日産自動車のロシア工場ではなく、「アフトワズ」の工場で行われる予定。ロシアにおける日産自動車の販売台数は、2013年は前年比4.9%ダウンの15万5000台であったが、日産自動車はこれを今後3年間で3倍に引き上げるとしている。

 ロシアの自動車市場は年間280万台程度で、欧州ではドイツに続いて第2位の規模で、フランスと同程度の規模であるとされている。去年は景気低迷の影響を受け規模が減少したものの、今後も中長期的な拡大が見込まれており、やがては日本と同規模に拡大するのではないかとみられている。

 ロシアには日産自動車以外にも、トヨタ自動車<7203>や三菱自動車<7211>、マツダ<7261>などの生産拠点がある。(編集担当:滝川幸平)