【今週の展望】半値戻しして200日移動平均線突破を目指す

2014年04月13日 20:37

 今週、4月第3週(4月14~18日)は5日間の取引。海外市場では、14日はインドが反カーストの人権活動家「アンベードカル博士の誕生日」で休場し、14~15日はタイが旧正月行事の「ソンクラーン祭(水かけ祭)」で休場する。17日はカトリック信徒が多いメキシコとフィリピンが「聖木曜日」で休場する。18日ももちろん休場で「聖週間」と呼ばれる連休になる。アメリカの債券市場も短縮取引。18日は20日の「復活祭(イースター)」の2日前で、イエス・キリストが磔刑で受難した聖金曜日(グッド・フライデー)。アメリカ、英国、フランス、ドイツなど欧米の主要株式市場や、オーストラリア、インド、香港の株式市場が休場になる。カーニバル明けの「灰の水曜日」から始まった物忌みの「四旬節」も19日で終わる。もっとも「受難劇」を見たければ、前週の兜町に行けば毎日見られただろう。神に試された東京市場に「復活の日」は訪れるか? 

 今週の国内の経済指標は多くない。15日は3月の首都圏・近畿圏新規マンション市場動向、16日は2月の鉱工業生産指数確報値、稼働率指数、17日は3月の消費動向調査、全国百貨店売上高、日本製半導体製造装置BBレシオ、18日は2月の第3次産業活動指数が、それぞれ発表される。

 「春の嵐を呼ぶ男」日銀の黒田総裁は16日に信託大会、17日は日銀支店長会議でスピーチする。「千万人といえどもわれ往かん」的な硬派な「サムライトーク」がまた炸裂すれば株価は下がりそうだ。17日に日銀の全国経済報告「さくらレポート」が発表される。

 主要企業の決算は、小売業の2月期本決算がフィナーレを迎え、それに代わって週末に3月期本決算の先行組が登場してくる端境期。14日はドトール日レスHD<3087>、ヨンドシーHD<8008>、アデランス<8170>、松屋<8237>、フジ<8278>、松竹<9601>、東宝<9602>、ウエストHD<1407>、タマホーム<1419>、キャンドゥ<2698>、モバイルクリエイト<3669>、北興化学工業<4992>、古野電気<6814>、サマンサタバサ<7829>、井筒屋<8260>、大庄<9979>、15日はブロンコビリー<3091>、日置電機<6866>、17日は総合メディカル<4775>、18日は光世証券<8617>、東京製鐵<5423>、ワイ・イー・データ<6950>、安川情報システム<2354>、いちごHD<2337>が決算を発表する。

 今週の新規IPOは18日にジョイフル本田<3191>が東証1部に直接、新規上場する。茨城県土浦市が本社で関東地方中心に大型ホームセンター店舗を展開する。公開価格は2700円。

 海外の経済指標は、16日の前場の11時に発表予定の中国の経済指標4本が要警戒。前週に貿易統計で世界の株価を下落させたばかりだ。14日はユーロ圏の2月の鉱工業生産指数、アメリカの3月の小売売上高、15日はドイツの4月のZEW景況感指数、英国の3月の消費者物価指数(CPI)、ユーロ圏の2月の貿易収支、アメリカの3月の消費者物価指数(CPI)、4月のNY連銀製造業景気指数、2月の対米証券投資、4月のNAHB住宅市場指数、16日は中国の1~3月期の国内総生産(GDP)、3月の都市部固定資産投資、小売売上高、鉱工業生産指数、英国の3月の失業率、ユーロ圏の3月の消費者物価指数(CPI)確報値、アメリカの3月の住宅着工件数、建設許可件数、3月の鉱工業生産指数、設備稼働率、17日はユーロ圏の2月の経常収支、アメリカの4月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数が、それぞれ発表される。

 15日はイエレンFRB議長がアトランタで講演し、16日はFRBからベージュブック(全米地区連銀経済報告)が発表される。16~27日にはNYで「国際自動車ショー」が開催される。

 アメリカ主要企業の1~3月期の決算発表は今週いよいよ本格化する。14日はシティグループ、15日はジョンソン・エンド・ジョンソン、コカ・コーラ、インテル、ヤフー、16日はバンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレス、サンディスク、IBM、グーグル、17日はGE、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、シュルンベルジェ、AMDが発表する予定である。