待望のスポーツツアラー「スバル・レヴォーグ」が発進する

2014年04月17日 10:13

Subaru_Levorg

新型スバル・レヴォーグ。ボンネットの開口部はインタークーラーのエアインレット。「重量物であるインタークーラーをフロントオーバーハングには設置しない」というスバルの哲学の象徴である。

 富士重工業は、新型スポーツツアラー「スバル・レヴォーグ」を2014年6月20日より発売すると発表した。

 新型レヴォーグは、昨年の東京モーターショーで世界初公開されて人気を呼んだ国内専用のステーションワゴン。日本のインフラで使いやすいボディサイズは、ほぼ先代レガシィ・ツーリングワゴンにオーバーラップするディメンションを持つ。全長×全高×全幅は4690×1780×1490mm、ホイールベース2650mm。そこにスバルが長年培ってきた「安心で愉しい」クルマづくりのノウハウと最新技術を注ぎ込み、新世代のツーリングワゴンとした新型スポーツツアラーである。

 レヴォーグは2種類のエンジンを搭載する。新開発の1.6リッター・インテリジェントDIT搭載車は、小排気量エンジンと直噴ターボの組み合わせで、170ps(125kW)/25.5kg.m?250Nm)の出力&トルクで、軽快で愉しい走りと17.4km/リッター(JC08モード)の好燃費性能を両立した。また、レギュラーガソリン仕様で、経済性の高さも備えている。

 一方、2リッターのハイパフォーマンスDITエンジンは、300ps(221kW)の高出力と40.8kg.m(400Nm)/2000rpmに達する大トルクを発揮するスポーツツアラーのハイグレードに相応しい圧倒的なパフォーマンスを実現する高性能なユニットだ。が、同時に13.2km/リッター(JC08モード)の燃費を実現している。

 組み合わせるトランスミッションはスポーツリニアトロニックと呼ぶCVTで、2リッターエンジン車には、ダイレクトな変速フィールが得られる8速マニュアルモードが備わる。また、レガシィで好評だった「S-drive」が継承され、Dレンジでもリニアな加速感が楽しめる。

 これら高性能なパワートレーンを支えるスバル最新の高剛性ボディ&シャシー設計は、思い通りに操れるダイレクトでスポーティなハンドリングを実現。同時に路面に合わせてリニアに反応する上質な乗り心地を提供し快適で愉しいクルマに仕上げたと自信を示す。

 サスペンションはフロントがストラット式、リアがマルチチンク式。チューニングレベルの高さは旧型レガシィでも証明されている。が、新型に設定された「Sグレード」には、専用の足回りが用意され、特筆すべきはフロントサスで、倒立型のビルシュタイン製ダンパーとアルミ鍛造のロアアームを採用して回頭性を高めている。

 装着するタイヤ&ホイールは17インチ(1.6リッター車)と18インチ(1.6リッターSグレード/2リッター車)で、スバル車では初となるホイールPCD値がトヨタと共通の114.3mmとなった。

 新世代へと進化したスバル独自の運転支援システム「EyeSight(ver.3)」を初搭載。安全性能の向上に加え、操舵支援機能を新たに追加し大幅な運転負荷軽減を実現した。

 また、全車がエコカー減税対象となり、1.6リッター車は、自動車取得税・重量税が免税。2リッターエンジン搭載車は、自動車取得税60%軽減、重量税50%軽減となる。ボディカラーは全7色、価格は266.76万円から356,4万円である。(編集担当:吉田恒)