林芳正農林水産大臣は19日、鯨類を捕獲する調査捕鯨について「鯨類資源管理に不可欠な科学的情報を収集するための調査捕鯨を実施し、商業捕鯨を目指すという基本方針を堅持する」と談話を発表した。
その方針の下でも、さきの国際司法裁判所の判決には従い「南極海での第2期鯨類捕獲調査は取りやめる」とした。捕獲することなく、目視調査にとどめる。
一方、北西太平洋での鯨類捕獲調査についても、判決の趣旨に照らし、「調査目的を限定するなどし、規模を縮小する」とした。
北西太平洋沖合の調査ではミンククジラやマッコウクジラは捕獲を中止の予定。ニタリクジラは捕獲頭数を半数以下に減らす予定。また「DNA採取など目視調査以外の非致死的調査の実行の可能性に関する検証など、必要な対応策を講じる」した。
このほか、27年度以降についても南極海や北西太平洋調査は27年の国際捕鯨委員会の科学委員会に提出して実施するとしている。(編集担当:森高龍二)