ソニー生命が、この春就職する「社会人1年生」と、就職して1年たつ「社会人2年生」の20代男女1000名を対象に調査したところ、2年目社員の半数以上が“社二病(しゃにびょう)”といわれる行動をとっていることが分かった。背景には予想以上の忙しさや、ストレスもあるようだ。
1年目・2年目社員それぞれ500名に対し、「社会人1年目で充実させたいと思う(思っていた)こと」を尋ねたところ、1位は「業務知識の習得」(58.8%)、2位が「貯蓄」(56.8%)、3位が「業務技能の習得」(56.4%)となった。社会人になりたての頃は、仕事を覚えてコツコツ貯蓄したいと考える若者が多いようだ。
実際は、思い描いた生活を過ごせた若者は多くない。2年目社員に「イメージしていた社会人生活と実際の生活で、ギャップがあって驚いたこと」を聞くと、トップは「忙しい」で45.4%。次いで「覚えることが多い」が43.6%。入社前は「貯蓄したい」が2位だったが、実際は「金銭的に余裕がない」が30.6%。4人に1人強は「サービス残業がある」と答えた。
忙しさやストレスからか、“社二病”にかかってしまう2年目社員も多い。“社二病”とはネットスラングで、「仕事で覚えた知識や忙しさをアピールし、デキる人を演じてしまうこと」。
2年目社員に対し、「社会人生活の影響で、プライベートでついやってしまう行動」を尋ねたところ、「仕事の忙しさアピール」は54.4%、「寝てないんだよね」といった「睡眠不足アピール」は41.6%が「ある」と回答。さらに、プライベートでも「ビジネス用語や業界用語を使った会話をする」ことが「ある」は42.2%、「批判や説教」をしてしまう2年目社員も32.6%いた。ソニー生命では、「自身の置かれた状況を理解して欲しい、相談したいとの思いから出た行動かもしれませんが、周囲に対しては“忙しく働く有能な人にみられたい”=“社二病”と映っているかもしれません」とコメントしている。(編集担当:北条かや)