食事のとき、子供にテレビを見せるかどうか。「テレビは絶対ダメ」「理由があればいい」など、しつけの方針が分かれる点だろう。幼い子をもつ母親を対象にした情報サイト「ママこえ」の調査では、食事の時に「テレビをいつも付けている+付けていることが多い」という“テレビOK派”が6割、「消している+消していることが多い」の“テレビNG派”が4割となった。
食事時にテレビをつける母親からは、「自分も見たいから」(8歳・5歳児のママ)、「テレビがついていないと静かすぎる」(3歳・2歳・0歳児のママ)など、積極的に自分が見たいという意見や、テレビのおかげで食卓が賑やかになるとの声があがった。「自分も子どものとき、ついていた」(0歳児のママ)など、育った家庭のルールも影響しているようだ。
一方、「食事中のテレビはNG」と答えた母親からは、「絶対につけない。食事中は味や感触・家族との会話や共感を大事に!」(3歳と1歳児のママ)など、食事の時間を大事にしたい、との意見も目立つ。一方、「テレビをつけずにゆっくり食事をしたいと思っていますが、子どもの機嫌が悪くてどうしようもないときはしょうがなくつけることがあります」(2歳児のママ)など、子供がぐずるので仕方なくテレビに頼る母親もいるようだ。
食事時にかぎらず、テレビを見る幼児は減っている。NHKの「2013年 幼児生活時間調査」によると、幼児がテレビを見る割合や視聴時間は、10年前と比べて大きく減少。5歳児では、食事時の夕方から夜にかけて大きく減っている。母親がテレビを見る時間も、この10年で30分以上短くなった。「母親のテレビ離れ」は、子どもにテレビを見せたがらない母親が増えていることからも伺える。テレビを「自由に見せている」は31%で、「何らかの視聴制限をしている」(61%)が多数派だ。視聴制限をする母親は、10年前と比べて5ポイント増えた。テレビとの向き合い方も変わってきているようだ。あなたの家庭では、どうしていますか?(編集担当:北条かや)