【日経平均】海外の株安、金利低下、通貨安やまず201円安

2014年05月16日 20:41

 今週はM&Aの話題が多かったが、その先駆けとも言えるのが東京エレクトロン<8035>で、〃国際結婚のフィアンセ〃のアプライド・マテリアルズの2~4月期決算が黒字転換したのを受け前場途中までプラスだったが、次第に上値を抑えられ54円安。お相手はアングロサクソンだが、今秋に〃挙式〃して大陸ヨーロッパのオランダに共同持株会社を設立して〃新居〃を構えるご予定。仲良き事は美しき哉。同じ半導体セクターのSUMCO<3436>は前日、1~6月期の業績見通しを売上高1070億円、営業利益120億円、純利益75億円に上方修正し、市場予測を上回ったおかげで47円高で値上がり率8位に入っていた。

 メルコHD<6676>は3月期の経常利益が41.6%増で、今期の経常利益も61.7%増に拡大する見通しが好感され165円高で値上がり率4位。今期経常利益2.2倍、純利益2.4倍の大幅増益と1.5円の増配見通しを発表した市光工業<7244>は12円高で同5位に入った。マツモトキヨシHD<3088>の決算は、3月期の営業利益は14%増の224億円で2期連続最高益。今期営業利益見通しは0.3%増の225億円で市場予測の221億円を上回り、さらに100万株上限の自社株買いも発表して175円高、値上がり率11位と買われた。

 ミクシィ<2121>は2日連続ストップ高で1000円高の人気。スカイマーク<9204>は3月期で5期ぶりの最終赤字を出して23円安で値下がり率12位。介護ロボットのサイバーダイン<7779>は、前日発表の決算で今期も経常赤字なのが失望を買い930円安で上場来安値に沈んだ。新興市場のハイテク系銘柄はソフトバンクの255円安にも引きずられて安くなっていた。

 この日の主役はアマダ。前日に決算発表に合わせてあの手、この手の株主還元策を打ち出すとともに「稼いだ利益は全て株主に還元します」と、アングロサクソン的コーポレートガバナンス(企業統治)を宣言した。そこまで「株主フレンドリー」な姿勢を見せられると投資家も悪い気はせず、全面安の中ひとり目立つ逆行高で130円高になり年初来高値を更新し値上がり率3位、売買高5位、売買代金4位、日経平均プラス寄与度1位にランクインした。アングロサクソンの英米系ではなくSMBC日興証券がレーティングを引き上げていた。株主フレンドリーを掲げるのなら、ソニー<6758>に対するサード・ポイントのようなうるさく物を言ってくる株主にも分け隔てなくフレンドリーでなければならず、それなりの覚悟が必要。それで割を食いそうな幹部や従業員がちょっと気の毒にも思えるが、この件をきっかけにひろく「会社は誰のものなのか?」というラジカルな議論が盛り上がれば、それはそれで有意義だろう。(編集担当:寺尾淳)