台湾の若者85%が「日本に親しみ感じる」も、コンテンツにはお金かけず

2014年05月23日 12:11

 アジアの中でも「親日的」と言われる台湾。日本貿易振興機構(ジェトロ)が調査したところ、 台湾に住む若者の85%が「日本に親しみを感じる」と回答し、観光やアニメ、漫画などへの関心も高いことが分かった。

 調査は昨年10月、日本貿易振興機構が実施。対象は、台湾に住む10代後半~30代前半の男女(各年代、男女40名ずつ)合計320名で、方法はインターネット調査。

 日本に「親しみを感じる」(48%)と「どちらかというと親しみを感じる」(38%)の回答者を合わせると、全体の86%にのぼった。最も親しみを感じているのは、男性20代後半(95%)、女性30代前半(90%)。日本語についても、「学習したことがある」(47%)、「学習したことはないが、してみたい」(40%)と、計87%が興味関心を示した。

 親しみを感じる理由として最も多かったのは「自然/風土」(67.6%)、次いで「食文化」(64%)、「現代文化/ポップカルチャー」(52%)、「伝統文化」(45.1%)の順となっている。「ポップカルチャー」と答えた人の中では、多い順に「ドラマ」「漫画」「アニメ」「音楽」「ファッション」がそれぞれ7~6割台と人気を集めた。とはいえ全体的に、台湾の若者はコンテンツ消費にあまりお金をかけないようだ。ジャンルを問わず、消費金額は月500元(約1500円)以下がほとんど。映画やアニメに関しては、テレビに次いで無料の動画配信がよく見られている。

 実際に日本へ「行ったことがある」人は35%と3分の1以上にのぼり、「行ったことはないが行ってみたい」人も59%と、約95%の若者が日本へ訪れたことがあるか、興味を持っている。行ってみたい地域は「北海道」が8割弱と軍を抜いて多かった。雪が珍しい台湾では、北海道が人気の観光エリアだ。コンテンツ消費にかける金額は少ないものの、「クールジャパン」戦略を進める政府にとって、台湾は魅力的なマーケットといえるだろう。(編集担当:北条かや)