南海トラフ想定し防衛省とエネ庁ら初の合同訓練

2014年05月27日 09:03

 防衛省・自衛隊と資源エネルギー庁、石油連盟・石油元売り会社(コスモ石油㈱等)による初の合同石油供給訓練が6月5日に実施される。

 訓練は南海トラフ地震発生時を想定して大阪府堺市内のコスモ石油㈱堺製油所内施設を利用して行う。

 資源エネルギー庁によると訓練では(1)自衛隊の人命救助活動などに必要な燃料を効率的に補充する(2)タンクローリーが、被災した石油会社に代わって自衛隊が民生用石油を代替輸送することを想定し、自衛隊のトラックが民間製油所内に入構し、製油所の「ドラム缶充填設備」を用いて石油を確保・搬出する手順を訓練・確立するとしている。

 合同訓練について「東日本大震災時に石油輸送が困難になり、給油が困難となる地域も多数発生した。そうした中、資源エネルギー庁の要請で自衛隊がドラム缶に詰めた軽油等を被災地へ搬送し、民生用石油供給を支援したが、その際に様々な調整事項が発生した」と対応の神速化を図る必要をあげた。また「石油供給インフラの被災が自衛隊の人命救助活動に必要な燃料確保に影響を与える可能性も改めて認識された」として、合同訓練の必要をあげた。(編集担当:森高龍二)