キューピー<2809>は東海東京がレーティングを引き上げ24円高で年初来高値更新。プラズマ乳酸菌にアンチエイジング効果があると解明したキリンHD<2503>は21円高、協和発酵キリン<4151>は10円高で年初来高値更新。ヤクルト本社<2267>は値動きなし。機能性ヨーグルトを出している明治HD<2269>は80円安、森永乳業<2264>は9円安とふるわなかった。
楽天<4755>は初の公募社債300億円を発行し設備投資に充当すると発表したが6円高。クックパッド<2193>は前週4月期決算を発表し、レシピサイトの全世界の会員数は34.4%増の4404万人、単体で売上高30.3%増、営業利益27.6%増で実質7円増配。ドイツ証券がレーティングを引き上げて311円高で値上がり率4位だった。イーブック<3658>は131円高で同10位。LINE向けゲームのエイチーム<3662>は700円高で値上がり率9位に入り、売買代金は490億円でソフトバンク<9984>の462億円、トヨタの438億円をしのぎ堂々の1位。エムアップ<3661>はストップ高の150円高で年初来高値を更新し値上がり率3位だった。
TASAKI<7968>は6日に4月中間期と10月通期の業績予想の上方修正を発表しストップ高比例配分の150円高で年初来高値を更新し値上がり率1位。逆にポールトゥウイン・ピットクルーHD<3657>は93円安で値下がり率のポールポジション獲得。6日発表の第1四半期決算が2.4%の営業減益で、前期の2ケタ増益に比べ戦闘力低下。F1中継のフジメディアHD<4676>はゴールドマンサックスが「広告シェアが低下」と指摘。三菱UFJ証券がレーティングを引き下げ50円安で値下がり率16位。視聴率にかつての勢いがない。スギHD<7649>はUBSがレーティングを引き下げ245円安で値下がり率5位。ヤマトHD<9064>はモルガンスタンレーがレーティングを引き下げ44円安。丹青社<9743>は2~4月期決算の営業利益が59.3%増で、上半期見通しの上振れ期待で54円高になり値上がり率5位だった。
中・小型銘柄物色で新興市場はこの日も盛り上がる。日経ジャスダック平均は+0.97%で13日続伸。東証マザーズ指数は+1.79%。ロボット関連のサイバーダイン<7779>は210円高で人気は不動。LINE関連のアドウェイズ<2489>は65円高、ガンホー<3765>は35円高で年初来高値更新。しかしミクシィ<2121>はバークレイズが目標株価を引き上げたが大規模な不正ログインのニュースが伝わり970円安だった。経済産業省のビッグデータ活用の協議会に参加と報じられたホットリンク<3680>は295円高。ツイッターのデータを収集している。フィックスターズ<3687>は1340円高で年初来高値更新。前週からデリバティブ評価システムの高速化を材料に買われている。
この日の主役は今、子どもたちの間で流行っている「妖怪ウォッチ」。この日発売の「週刊東洋経済」にくわしい記事が出て関連銘柄が買われた。アニメ番組がテレビ東京HD<9413>系で放映中で、任天堂<7974>の「ニンテンドーDS」用の同名ソフトの販売本数は5月に100万本を突破した。テレビ東京HDは31円安だったが任天堂は210円高。関連グッズのおもちゃの腕時計「DX妖怪ウォッチ」が売り切れ続出のバンダイ、人気が過熱して完全予約制になった東京駅の「妖怪タウン」を運営するナムコを傘下に有するバンダイナムコHD<7832>は27円高。同グループの玩具卸ハピネット<7552>は160円高で年初来高値を更新し値上がり率7位。音楽に関わるエイベックスGHD<7860>は27円高、DVDを発売するKADOKAWA<9477>は15円高。コンテンツ局アニメ部がクロスメディア展開の中心の電通<4324>は、ゴールドマンサックスが「強い買い」でレーティングを再開して105円高だった。「第2のポケモン」と呼ばれるほどの大ブームで、年末のヒット商品番付で最低、三役あたりまでは出世しそうな勢いをみせている。(編集担当:寺尾淳)