女性の憧れ、ジューンブライドを狙った詐欺サイトが発見された。高額なドレスを安く手に入れられるなどの謳い文句で詐欺行為を行う手口を取っており、サイトを検出したソフトバンクグループのBBソフトサービスでは注意を呼び掛けている。
注意喚起しているのはBBソフトサービスが運営するインターネット詐欺、サイバー犯罪対策情報サイト「オンラインセキュリティ」。ネット利用者に対する注意喚起を目的として、毎月「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、インターネット詐欺リポートを発表している。
5月度のレポートではジューンブライド需要を狙ったウエディングドレス、パーティードレスの詐欺サイトを検知した。一般的に高額なドレスを80%オフなどの売り文句で呼び込み、詐欺行為を行う手口となっている。
今回に限らず、詐欺サイトはシーズンごとに様々に手口を変えて被害者を狙っている。
4月レポートではワールドカップに便乗した詐欺サイトが、出場国のユニフォームが購入できると呼びかけて個人情報を読み取る手口が発見されている。また2月には入学シーズンを狙ったフィッシングサイトで、格安ランドセルが購入できるとして個人情報を読み取るサイトが検知された。
全体では5月の総検知数は84万182件で、前月比4.1%減少。ワンクリック・不当請求詐欺サイトは93.3%(前月比0.5ポイント減)、フィッシング詐欺サイトは2.6% (前月比0.6ポイント減)、マルウエア感染サイトは1.0%(前月比0.1ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトは1.2%(前月比0.4ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトは1.9%(前月比0.6ポイント増)となっていた。
オンラインセキュリティによると、ネット詐欺被害にあわないための防衛策はいくつもある。信頼できるセキュリティソフトを使ったり、公式サイト以外からはアプリをダウンロードしない、パスワードを使いまわさない、オンラインショッピングでは会社概要をチェックするなど様々だ。利便性と引き換えに詐欺にあう危険も潜んでいるインターネット。特に金銭が絡む利用の際には、十分に検討する必要があるだろう。(編集担当:横井楓)