0~2歳児の母親、8割「何らかの仕事続けたい」2割は「専業主婦に」

2014年06月28日 17:23

 幼い子をもつ母親の多くは、妊娠・出産を経ても何らかの仕事を続けたいと考えているようだ。リクルートライフスタイルが0~2歳の子をもつ全国の母親に対し、「働き方の希望」を尋ねたところ、妊娠前に就業していた人のうち4割が「産休・育休を取って以前の仕事を続けたい」と回答した。残り4割は、「以前の仕事は辞めて一定期間休んだ後に働きたい」と考えている。「一定期間休んだ後に働きたい」母親の希望は、「派遣やアルバイト・パートとして復帰」が33%、「正社員として復帰」が5.5%と、合計38.5%だった。これらを合わせると、約8割の母親は出産後も仕事をしたいと考えていることになる。「以前の仕事は辞めて、就業せずに専業主婦になりたい」は2割強だった。

 正社員の母親は6割が「出産前の仕事を継続したい」と回答し、契約社員やアルバイト・パートなどの母親に関しては、「一定期間休んだ後に派遣社員、アルバイト・パートとして働く」と回答した人が多かった。いずれの就業形態でも「仕事を続けたい」母親はが7割弱から8割以上を占めている。ちなみに夫に対し「妻の働き方の希望」を尋ねると、「出産前の仕事を継続してほしい」(56%)を含め、何らかの形で「就業してほしい」夫が84%を占め、妻の結果をやや上回った。

 「希望の働き方」では、4割の母親が「出産後も今の仕事を続けたい」と答えたが、実際に継続している人は3割にとどまる。6割は仕事を辞めて専業主婦になっているのが現状だ。正社員の母親でも4割は専業主婦を選んでいる。若いほど専業主婦の割合が高く、年齢が上がるほど仕事を継続する人が増えるようだ。ただ、専業主婦になった人のうち51%は「いずれ復帰したい」と考えている。

 「いずれは復職したい」と考える女性は多い。こうした要望に応えるには、長時間労働の是正はもちろん、アルバイトやパートだけでなく「在宅勤務」や「地域限定社員」のような新しい働き方を拡充することも必要だろう。

 (リクルートライフスタイル「出産・育児に関する実態調査2014」、調査は事前調査を含め、今年3月3日~11日にかけて実施。0~2歳の子を持つ20~49歳男女、2000名が対象で、居住地域は平成22年国勢調査の割合に合わせて抽出。方法はインターネット調査。)(編集担当:北条かや)