総選挙までに自民に対抗できるグループ形成へ

2014年07月12日 10:48

 生活の党の小沢一郎代表は「次の総選挙までに無謀な政権(安倍政権)に代わって、本当に言葉通りに、国民の命を守り、暮らしを守り、平和を守る、そういう受け皿となるグループをしっかりとつくりあげていかねばならない」と巨大与党の自民党に対抗できる勢力の形成に努める考えを強く示した。

 小沢代表は「一昨年の総選挙で国民は安倍政権を結果として選んだ」とし「その安倍政権が非常に危険な道を歩み始めている」と指摘。

 小沢代表は「阻止するのは国民皆さんの一票一票しかない」と強調。そのうえで「憲法を完全に無視して、閣議決定のみで自衛隊の海外派遣をやろうというような政権を許してはならないということなら、国民の皆さんは次の機会(総選挙)にこの政権に代わる、本当に平和を愛し、国際協調のもとで日本の平和と世界の平和を守っていこうという考え方の政権を作り上げて頂きたい」と安倍政権と対峙する、新しい政権の誕生に動くべきと、選挙での明確な意思表示を期待した。

 小沢代表は、今回の閣議決定による憲法解釈の変更での安保政策の大転換に対し「憲法問題なので、国会で憲法9条(戦争の放棄)の改正を発議して、議論すべき。それが衆議院の解散・総選挙になるかどうかは別にして、国民に問うべきことだ」と憲法改正手続きを踏むべき内容だと改めて強調。

 14日、15日の衆参各1日ずつの集中審議(予算委員会)の戦略については「おじいちゃん、おばあちゃんを助けるにはしょうがないのだとか、あの15事例というのも全くあり得ないことを色々並べ立てて、いかにも国民の命を守り、国の将来を守るかのごとく言っているけれども、全くいい加減な話で、安倍総理のそういった誤魔化しの言動を明らかにしていけばいいのではないか」と総理の情緒に訴える戦略に対しては論理的に矛盾点を明らかにし、問題点を明確にしていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)