【日経平均】売買代金が2兆円を超えたが反落し25円安

2014年07月31日 20:14

 30日のNYダウは31ドル安。NASDAQは20ポイント上昇した。注目の4~6月期国内総生産(GDP)が発表され1~3月期の2.9%減から超V字回復の4.0%増。市場予測の3.0%増を大きく上回るポジティブサプライズでNYダウは高く始まる。しかしADP雇用レポートの非農業部門民間就業者数の伸び率が鈍化して市場予測を下回るとマイナスに転じる。午後にFOMC(連邦公開市場委員会)の結果が出て、FRBがQE3終了後も緩和的な金融政策を続ける方針を示すとプラスにタッチする場面もあったが、早期利上げ警戒感は払拭できず結局マイナスで終えた。ツイッターは4~6月期の売上高が倍増し20.0%の大幅上昇。アムジェンは5.4%上昇、黒字転換のスプリントは結局3.0%下落。31日朝方の為替レートはドル円が一時103円にタッチして102円台後半、ユーロ円は137円台後半で、円安が大きく進んでいた。

 CME先物清算値は15765円。日本の4~6月期の国内総生産(GDP)7.1%減という民間推計が出た。また、30日で米ドル建て国債の利払い猶予期限を過ぎたアルゼンチンに対し、S&Pが信用格付けを「債務不履行」の一種「選択的デフォルト」に格下げした。

 それでも、この日は440銘柄以上が決算発表を行う今週のピークの日経平均は86.55円高の15732.78円と15700円台に乗せて始まる。これで1月23日の安値15690円と24日の高値15485円の間に空いた205円の大マドを埋めきった。TOPIXは1300の大台寸前で始まり、午前9時5分に大台に乗せる。同時に日経平均も15759円まで上昇した。その後はおおむね15730~15750円のレンジで動き、ときどき15750円の上に出る。その間、上海、香港市場はプラスで始まり、6月の毎月勤労統計で所定内給与(基本給)が春闘のベアのおかげで2年3ヵ月ぶりに前年同月比プラスになっていた。しかし、10時40分すぎにアルゼンチン政府とアメリカのファンド代表者の話し合いが合意に達しなかったニュースが流れると下落が始まり、15700円を割り込んで11時24分には15688円まで下げるが、前引けは15701円だった。

 後場は前引け水準で再開し、午後0時台は15700円台を上回って推移していたが1時台に割り込んで、1時19分に15675円まで下げる。その後は横ばいで2時台には14700円台も一時回復。2時に発表された6月の新設住宅着工戸数は前年同月比9.5%減で4カ月連続マイナス。2時30分頃から急落が始まり、TOPIXに続き日経平均も2時38分にマイナスに落ちる。「ドレッシング買い」が入る月末だが、7月は月初比で約500円も高いので逆の「クレンジング(お化粧落とし)売り」か? 大引け直前に15618円の安値をつけ、終値は25.46円安の15620.77円で5日ぶりに反落。前月末から458.67円上昇して7月の取引を終えた。終盤に日中値幅は141円に拡大。TOPIXは-2.82の1289.42。売買高24億株、売買代金2兆2051億円で21日ぶりに2兆円台に乗せたのは、やはり月末要因か。

 値上がり銘柄は519、値下がり銘柄は1166で全体の64%を占めた。上昇セクターは8、下落セクターは25。プラス上位は海運、その他金融、空運、銀行、不動産、保険など。マイナス下位はその他製品、食料品、水産・農林、ゴム製品、非鉄金属、鉱業などだった。

 日経平均採用225種は値上がり94銘柄、値下がり117銘柄。プラス寄与度1位は6日続伸して決算発表にもまれる日経平均を支えたファーストリテイリング<9983>で+16円、2位はカシオ計算機<6952>で+4円。マイナス寄与度1位はKDDI<9433>で-12円、2位はファナック<6954>で-6円。

 メガバンクのみずほ<8411>は0.2円高、三菱UFJ<8306>は5.6円高。三井住友FG<8316>は前日に4~6月期決算を発表し、純利益は20%減の2308億円だった。グループ証券会社の手数料収入減が最大の要因で、債券や株式の売買益も減った。それでも市場予測を上回ったので70円高。野村HD<8604>は3.3円高。オリックス<8591>は4~6月期決算の純利益が過去最高で売買代金11位に入り58.5円高、オリコ<8585>は売買高16位で6円高、アイフル<8515>は4円高で例によって売買高4位、売買代金6位。ノンバンクが好調でその他金融セクターは業種別騰落率2位だった。

 トヨタ<7203>、ホンダ<7267>は4円安。富士重工<7270>は後場に4~6月決算を発表し、営業利益は13%増の787億円で市場予測に6億円届かず60円安。三菱自動車<7211>は前日に4~6月決算を発表し売上高は25.5%増、経常利益は46.3%増の326億円に拡大。第1四半期過去最高で5年連続の増益で30円高。ヨーロッパ、中国で販売が好調だった。自動車部品のデンソー<6902>は前場に純利益20.1%減の4~6月期決算を発表し後場にズルズル下げ86.5円安。ジェイテクト<6473>は後場発表の4~6月期の営業利益が58.8%増で市場予測を上回り6円高で年初来高値を更新した。

 東芝<6502>は5.3円高、日立<6501>は9.3円安、富士通<6702>は3.6円高、NEC<6701>は18円高で年初来高値更新、ソニー<6758>は19円安、パナソニック<6752>は7.5円高。富士電機<6504>は4~6月期決算で売上が全セグメントで想定を上回り、4~9月中間期の連結業績見通しを上方修正して21円高で年初来高値を更新した。

 海外で「G-SHOCK」好調のカシオ計算機は、4~6月期の営業利益70億円で4~9月中間期の営業利益見通しを15億円上方修正した。市場予測を上回り126円高で年初来高値を更新し値上がり率13位。アルプス電気<6770>の4~6月期の営業利益は61億円で市場予測を上回り27円高。アップルのニュースがなくてもフォスター電機<6794>は自社の決算内容で上昇し123円高で値上がり率5位。4~6月の経常利益は17.8%減でも4~9月中間期見通しに対する進捗率が60.6%に達していた。

 ワコム<6727>は通期最終利益見通しを69億円から37億円に下方修正し、ストップ安の100円安で年初来安値を更新し値下がり率2位。主力のペンタブレット関連製品が不振で回復が望めないためで「ペンは指より弱し」、かと思いきやタッチパネル用ハードコートフィルム最大手のKIMOTO<7908>も通期最終利益見通しを20億円から前期比73%減の4.9億円に大幅下方修正。一時ストップ安の78円安で年初来安値を更新し値下がり率1位になった。スマホ用もタブレット端末用もフィルムの販売が急減したためで「ペンも指も弱し」だった。

 関西電力<9503>は前日に4~6月期決算を発表し最終損益は290億円の赤字。原発が全て停止して火力発電の燃料費は17%増だったが、電気料金値上げで売上高が10%増加し赤字幅を前年同期から44億円圧縮した。4~9月中間期の最終損益見通しは290億円の赤字。通期見通しは原発再稼働時期が読めず未定。株価は25.3円安だった。

 三菱重工<7011>が後場に4~6月期決算を発表し、営業利益は58.7%増で市場予測とほぼ同じ。株価は乱高下したが終値は2.9円高。住友重機械工業<6302>は4~6月期決算の純利益が6.8倍の40億円と大きく改善し20円高。環境関連機器が好調。新明和工業<7224>は4~9月期の営業利益見通しを15億円上方修正し見通しが減益から増益に変わり24円高。千代田化工建設<6366>はアメリカ最大級のLNG基地の基本設計業務を約50億円で受注し4円高。シェールガスを液化して輸出するプラント。