安倍晋三総理は6日、広島市で開かれた69回目の原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式であいさつし「核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶に、また、世界恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いします」と平和への誓いを戦没者の御霊に誓った。式典には約4万5000人が参列した。
安倍総理は「69年前の朝、一発の原爆が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いた」と原爆の惨状と罪深さを表した。
また「人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には確実に核兵器のない世界を実現していく責務があり、その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがある」とした。そのうえで「核兵器のない世界を実現するための取り組みをさらに前へ進めていく」と決意を示した。