ブランクは強みに変えられるのか 子育てやPTA活動をスキルとして評価

2014年08月09日 14:04

 主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」を展開する株式会社ビースタイルは、PTA活動や子育てといった仕事上ではキャリアとしてみなされない「ブランク期間中」の活動 についてスポットを当ててキャリアとして積極的に評価し、仕事紹介へとつなげていく取り組みを展開する。子育て経験からはマネジメントスキルを、PTA役員経験などからはリーダーシップといったスキルを評価し、それを生かせる仕事につなげていく方針だ。

 一般的に主婦の「ブランク期間」は企業からマイナスに捉えられるポイントであり、一方で主婦自身もブランクを懸念する傾向があり、自らブランク期間中の活動を履歴書に書く事例はほぼないに等しい状態だ。

 しかし同社によれば最近では、ブランク期間を持つ主婦の再就職が増える傾向にある。結婚や出産後のブランク期間について、キャリアにつながるようなことを「何もしていない」と不安を感じている求職者にブランク期間の活動について掘り下げてみると、自治会でOAを使用して資料を作成していたり、PTA会長としてプロジェクト運営して成果を出したりと、就業中の経験を存分に活かしながら、今後のキャリアに結びつく活動をしている事例があることが分かった。

 そうした背景を踏まえ、「しゅふJOB」では、離職した人に対して、(1)離職期間のブランク中にどんな活動をしていたのかをヒヤリング(2)キャリアとして評価できる活動について同社オリジナルの経歴書へ記載(3)再就職可能な各個人へあった仕事紹介――へ取り組んでいく。

 例えばブランク中の主な活動が「子育て」の人は、▽家庭内マネジメントスキル▽段取り力▽時間管理――などを評価した上で、そうしたスキルを生かせる接客業や調理補助、家事代行などの仕事を中心に紹介する。

 あるいはPTAや自治体役員などの経験者は、▽調整力▽リーダーシップ▽責任感――などを評価し、事務センターのリーダーやスーパーバイザーなどを紹介。同様にPTAや父母会で書記や経理、広報としてOA機器を使っていた場合なども、対人スキルやOAスキルを評価し、事務やテレマーケティングなどの紹介につなげていく。

 同社の「しゅふJOBサーチ」求人数推移では、2012年1月と14年6月で比較すると約5倍の伸びがみられるという。景気が上向くにつれて人材不足感が強まる中、主婦労働力の需要はさらに高まりつつある。今までブランク期間がネックになっていた主婦層にとっても仕事の選択肢が広がり、再就職しやすい環境になりつつあるようだ。

 労働力の減少が顕著になる中、眠れる女性の力を引き出すには、働き方の多様性をいかにして打ち出していくかが一つの鍵になる。同社の取り組みは、主婦に特化した人材サービスを展開している経験ならではのアイディといえそうだ。(編集担当:横井楓)