前週末1日のNYダウは69ドル安で4日続落。NASDAQ総合指数は17ポイント下落した。7月の雇用統計の失業率は6.2%で6月から0.1ポイント悪化。非農業部門雇用者数の伸びは20.9万人で6月の29.8万人から減速し市場予測の21~22万人も下回った。4日朝方の為替レートはドル円が102円台後半、ユーロ円が137円台後半で、ドル円がやや円高に振れていた。
日経平均は48.46円安の15474.65円で始まる。TOPIXもマイナス。ドル円が依然102円台なので、売り物を消化した後でプラスまで反発するかと思えば戻りはにぶい。それでも午前10時20分すぎに15500円台を回復し、10時30分を回ると上海、香港市場が反発スタートだったこともあり日経平均はようやくプラスに浮上。すぐにマイナスに戻っても何度もプラスにタッチする1日の終値付近の底堅い値動きがずっと続く。しかしTOPIXはプラスに浮上できなかった。前引けは日経平均は15528円でプラスでも、TOPIXは前場終始マイナスだった。
後場はマイナスで再開。午後0時台に15500円を一時割り込み、その後も15500円をはさんだ値動きが続く。1時30分頃から少し上昇し15510円前後でもみあうがプラスに浮上できない。終盤の2時45分頃からはズルズルと15480円近辺まで下落し、終値は48.61円安の15474.50円で3日続落した。日中値幅は95円。TOPIXは-5.11の1276.19。売買高19億株、売買代金1兆8744億円で、2兆円超えは前週末の2日間で終わった。
プラスセクター上位は鉱業、水産・農林、繊維、食料品、医薬品、卸売など。マイナスセクター下位は不動産、銀行、証券、海運、情報・通信、鉄鋼などだった。
週明け4日のNYダウは75ドル高で5営業日ぶりに反発。NASDAQは31ポイント上昇した。ポルトガル中央銀行が49億ユーロの資金を注入して大手銀行BESの救済に乗り出すと発表しリスク低下。4日間で500ドル近く下落したので押し目買いが入り尻上がりに上昇して終えた。5日朝方の為替レートはドル円が102円台半ば、ユーロ円が137円台後半で、ドル円がやや円高に振れていた。
日経平均は32.37円高の15506.87円で始まる。TOPIXもプラスでスタート。しかし日経平均はあっけなく15500円を割り込み、午前9時30分頃からTOPIXとともにマイナス圏に沈んで9時41分に15452円まで下落する。10時前後にはプラス圏の15490円付近まで戻す時間帯があったが、前日終値付近でもみあった後、10時20分すぎから再び下落し、10時50分に前日終値時点の25日移動平均15380円の手前の15413円でようやく止まった。中国の7月のHSBCサービス業PMIが50.0で6月の53.1から大きく悪化。上海市場だけでなく香港市場もマイナスに転じて豪ドルが売られ、市場心理を冷やす。それでも11時台は15450円付近まで戻し、前引けは15436円だった。
後場はほぼ前引け水準で再開。午後1時台まではマイナス圏ながら15400~15450円のプラス浮上をうかがえる範囲で小動きした。それが、先物主導で為替の円高を伴う急落に見舞われたのが2時を回ってから。あれよあれよと言う間に25日移動平均15380円を突破され、2時31分の15313円まで100円を超える下落を喫した。終盤は25日線にもオプション取引の刻みの15375円にも戻りきれず、154.19円の3ケタ安、終値15320.31円で4日続落した。日中値幅は後場の急落で拡大して194円。TOPIXは-12.66の1263.53。売買高は22億株、売買代金は1兆9894億円で「下がった時ほど商いが多くなる」という最近の傾向通りだった。
プラスは医薬品。マイナス幅が小さいのはサービス、情報・通信、鉱業、石油・石炭、電気・ガスなど。大きいのは水産・農林、その他金融、倉庫、機械、空運、保険など。
5日のNYダウは反落して139ドル安で16500ドルを割り込んで終了。NASDAQは31ポイント安。下落要因はひとえにウクライナ情勢で、ロシアのプーチン大統領がアメリカとEUの経済制裁に対抗措置を取るよう指示したと述べたほか、ポーランドのシコルスキー外相が「ロシアがウクライナ侵攻を準備」と口にしたのも地政学的リスク懸念を高め、ISM非製造業景況指数や製造業受注が市場予測を上回っても押し流した。6日朝方の為替レートはドル円が102円台後半、ユーロ円が137円台前半で、ユーロが安くなっていた。
日経平均は60.31円安の15260.00円で始まる。TOPIXも下落スタート。午前9時台は9時44分に15271円まで戻す場面もあったが、10時を回ると先物主導で15200円近辺まで下げて1時間ほどもみあった後、11時17分に15145円まで下落する。上海市場も香港市場も軟調。前引けは15167円だった。
後場は15144円と安値を更新して始まり、おおむね15150~15190円の範囲で低位安定。午後2時にかけてだんだん振幅が小さくなり15160円近辺で小動きする。2時に内閣府から6月の景気動向指数速報値が発表され、一致指数は5月から1.8ポイント低下、先行指数は0.7ポイント上昇。基調判断は「足踏みを示している」に据え置いた。ほぼ市場予測の範囲内だが日経平均は下落で反応し2時4分に15121円のこの日の安値をマーク。7月SQ値15084円まであと37円に迫るが、20分ほどで15150円付近まで戻る。2時30分すぎから終盤は上昇するが、前場割り込んだ15200円台は回復できない。8月は前月比12億円増の156億円にパワーアップして3日連射したETF買い入れの「日銀砲」の効果むなしく、終値は160.52円安の15159.79円で5日続落。これは全敗の7月第2週以来でアベノミクス相場になってから2回目。日中値幅は150円。TOPIXは-12.24の1251.29。売買高は21億株、売買代金は2兆357億円でどちらも大台を回復していた。
プラスはその他製品。マイナス幅が小さいのは精密、水産・農林、建設、機械、卸売など。大きいのは鉱業、鉄鋼、電気・ガス、情報・通信、パルプ・紙、不動産などだった。