自民党の河野太郎衆院議員が、次期衆院選挙で国民審査の対象になる最高裁判事の原発訴訟にかかわった事例があるのか、核燃料サイクル関連訴訟にかかわった事例や原発関連の論文を書いていないか、情報を広く求めている。
河野議員は「最高裁判事は、任命後初めて行われる衆議院の総選挙と、その後は審査から10年を経過して行われる衆議院選挙とあわせて国民審査を受けることになっているが、それぞれの判事に関し、ほとんど情報がなく、わからないので投票用紙に何も印をつけずに投票すると信任とみなすということになっているため、ほとんど機能してこなかった」と、最高裁判事に対する評価の資料が無さすぎるために、国民は判断できずに、この制度自身が機能できない状況にあると、誰もが思ってきた疑問を改めて提起。
そのうえで、次期総選挙で国民審査の対象になる判事についての原発、核燃料サイクルに関する考えを知りたいので、情報を持っていたら教えてほしいと呼びかけている。
河野議員は「それぞれ判事に関して、原発に関わる裁判などの記録を調べようとしたが、判事個人から裁判記録が検索できるようになっていないようだ」としている。対象の判事の名前は「鬼丸かおる」「木内道祥」「山本庸幸」「山崎敏充」の4氏。(編集担当:森高龍二)