プラスセクター上位は情報・通信、保険、ゴム製品、海運、輸送用機器、機械など。マイナスセクター下位は不動産、鉱業、ガラス・土石、サービス、石油・石炭、建設など。
9日のNYダウは97ドル安でかろうじて17000ドル台を維持。NASDAQは40ポイント下落した。要因は来週のFOMCでの利上げ警戒感と、FRBによる大手金融機関への資本規制強化への警戒感。注目のアップルの新製品発表会では「iPhone6」と上位機種の「iPhone6 Plus」、腕時計型端末「Apple Watch」が同時発表された。10日朝方の為替レートはドル円が106円台前半、ユーロ円が137円台前半で、前日よりもさらに円安が進行した。
取引時間前に発表された7月の機械受注は3.5%増ながら市場予測の4.0%増より下。8月の企業物価指数は3.9%増で、4月から4ヵ月連続で維持した4%以上の水準を割り込み市場予測の4.1%増に届かず、やや物足りない感じが残った。
日経平均は60.60円安の15688.55円と反落で始まる。TOPIXも1300を割り込んでスタート。9時17分に15664円で底、9時49分に15702円で天井を打ち、その後は15670~15700円の範囲で動く。香港も上海もマイナスで始まるが状況に変化なく、TOPIXは何度かプラスにタッチ。為替はドル円は106円台前半を維持し、ユーロ円は137円台半ばまで円安が進行。11時台は15690円近辺でほぼ動かなくなり、前引けは15693円だった。
後場は15690円を下回って15685円で始まるが、午後0時45分すぎから15730円近辺まで40円ほど急騰し、TOPIXは1300を突破してプラスに変わる。1時台は高値を更新しながら上昇を続け、1時32分にプラスに浮上。為替のドル円は106円台半ばまで円安が進行する。2時台はおおむね15770~15790円で推移し、先物の仕掛け売りも現れず「SQ週の水曜日は荒れる」というアノマリーもどこ吹く風。2時21分には15795円まで上昇するが15800円にはタッチできない。そのまま大引けになって39.63円高の15788.78円で今週は3日続伸。日中値幅は131円だった。TOPIXは高値引けし+7.17の1306.79で年初来高値を更新した。売買高は19億株、売買代金は1兆8663億円とやや増加していた。
プラス業種の上位は電気・ガス、石油・石炭、ゴム製品、鉱業、銀行、保険など。マイナス業種の下位は非鉄金属、その他金融、建設、海運、倉庫、ガラス・土石などだった。
10日のNYダウは54ドル高で3営業日ぶりに反発。NASDAQは34ポイント上昇した。市場予測を下回った7月の卸売在庫や長期金利の上昇を受け午前中は17000ドルを割り込んで軟調だったが、午後はハイテク系を中心に買い戻しが優勢。11日朝方の為替レートはアメリカの長期金利が上昇してドル円が106円台後半、ユーロ円が138円近辺と円安の勢いとどまるところを知らず。
取引時間前に法人統計景気予測調査の結果が発表され、大企業全産業の景況判断指数(BSI)は7~9月期は+11.1、10~12月期は+9.9で、4~6月期の-14.6から大幅に改善をみせた。日経平均は92.13円高の15880.91円と15800円台後半で開始。TOPIXも1310を超えて始まった。午前9時22分に15854円まで下げた後、9時41分には15900円を突破して15905円の前場の高値をつける。その後は10時30分まで15880~15890円のレンジで小動き。10時30分に発表された中国の8月の消費者物価指数(CPI)は+2.0%で7月から減速し、8月の生産者物価指数(PPI)は-1.2%で30ヵ月連続のマイナス。オーストラリアの8月の失業率は7月から0.3ポイント低下し6.1%で市場予測より良かった。中国市場は上海も香港も揃ってマイナスで始まりながらプラスに浮上するパターン。日経平均は水準を少し下げて15870円前後でもみあう。11時発表の8月の東京都心5区のオフィス空室率は7月から0.18ポイント低下して6.02%と順調。正午からの安倍・黒田会談待ちのムードもあり、横ばいのまま前場を終了し前引け値は15864円だった。