民主党の枝野幸男幹事長は25日の記者会見で29日に召集される今臨時国会について「労働者保護ルールは今国会最大の課題の1つ」との認識を示したうえで「本日夜開催される連合主催の『9.25労働者保護ルール改悪阻止行動開始宣言集会』に海江田万里党代表とともに出席する。当事者の皆さんの行動をしっかりと受け止めながら国会で厳しく対決していきたい」と労働法制見直し問題に正面から立ち向かう考えを強調した。
また、枝野幹事長は沖縄知事選挙について、民主党沖縄県連が独自候補を擁立することについては党選対委員長から決定を容認できない旨伝えているとするとともに、26日にも喜納昌吉前参院議員から党本部で弁解を聴き、そのうえで、毅然とした対応をとる考えを示した。
また、枝野幹事長は普天間基地の辺野古への移設容認は「政権時に苦渋の選択として辺野古移設以外の選択肢は難しいということを党として決めた」と党決定事項であることを明言したうえで「これはナショナルパーティとしての民主党としての方針であり、今回問われているのは沖縄県知事選という自治の問題。国家という観点からのわれわれの苦渋の選択に対して、自治の観点から当事者である沖縄県民の皆さんがどういう選択をされるのかを見守り、受け止めながら、ナショナルパーティとしての判断をどう折り合いをつけていくのかを今後も苦しんでいかなければいけない立場だと思っている。そういう観点から、民主党としてコミットすることは今なすべき判断ではないと思っている」と苦しい立場にあることを隠さなかった。(編集担当:森高龍二)