安倍総理は相次ぎ辞職した2閣僚の後任として、経済産業大臣に元総理主席秘書官の宮沢洋一自民党参議院政調副会長、法務大臣に上川陽子元少子化担当大臣(衆議院議員)を決めた。21日午前の認証式の後、正式に就任する。
菅義偉官房長官は20日の会見で「政治に遅滞があってはならない」と安倍晋三総理が「後任人事を急いで決める」考えを示していた。
安倍総理はさきの2閣僚の任命責任を認めたうえで、消費税引上げができる環境づくりが急務なことなど「経済最優先で進めていく」うえで、政策通といわれる宮沢参院政調副会長や第1次安倍内閣の閣僚だった上川衆議院議員を抜擢したものとみられる。
ただ、2閣僚の辞職で幕引きできる状況でもなく、民主党の海江田万里代表は20日の会見では2閣僚が辞職したことに関する記者団からの質問に「適格性について事前の検査をきちんとやらなかった」結果との認識を示したうえで「(自民党の一強、多弱の中で)おごりやゆるみがあったのではないか。辞任した2人の大臣以外にも西川公也農水大臣、塩崎恭久厚労大臣の資質に疑問がある。引き続き国会で追及していく」と閣僚の資質を追及していく姿勢を強めている。(編集担当:森高龍二)