観光庁が進める「ユニークベニュー」という言葉を知っていますか?

2014年10月30日 16:05

画・観光庁が進める「ユニークベニュー」という言葉を知っていますか?

ユニークベニューは、英語で「特別な会場」「特別な場所」の意味である。美術館、博物館、歴史的建築、文化施設などで会議やレセプションなどを開き、それによって特別感や地域特性、情緒を感じさせることのできる会場のことである。

 観光庁は、ユニークベニューとして、文化施設や公的空間等を利用してレセプション等を開催することを極的に進める模様だ。聞きなれない「ユニークベニュー」とは一体何か。

 英語で「特別な会場」、「特別な場所」の意味であり、美術館、博物館、歴史的建築、文化施設などで会議やレセプションなどを開き、それによって特別感や地域特性、情緒を感じさせることのできる会場のことである。イベントを開催する企業、学会などは、施設管理者に利用料を支払うことになる。

 海外では、文化施設や公的空間等を利用したレセプションを開催する際、ユニークベニューを積極的に利用しており、国際会議の開催地としての魅力を向上させている。たとえば、ロンドン自然史博物館は年間で約160回程度貸出しがおこなわれ、そこで約3億円程度の収入を得ているそうだ。

 観光庁では、「日本再興戦略」、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」、「MICE国際競争力強化委員会最終とりまとめ」をもとに、文化施設や公的空間を活性化するために、施設関係者、事業者、自治体からなる「ユニークベニュー利用促進協議会」が設置された。そして、この協議会において検討が重ねられてきた。この協議会の成果物として、観光庁は、ユニークベニューの進め方、ケーススタディなどを「ユニークベニューHANDBOOK 博物館・美術館編」として公開した。

 このハンドブックでは、東京丸の内にある三菱一号館美術館、東京国立博物館、ロンドン自然史美術館などが紹介されており、それぞれの施設がレセプション、トークショー、コンサート、ディナーパーティーなどに使用されている事例が紹介されている。カフェ、通、展示室によって非日常の空間が演出されている姿が理解できる。日本にはユニークベニューナルはまだまだたくさんある。

 観光庁は「地域が誇る「知」や「美」の拠点をおもてなしの場所」での経験は、海外からの会議参加者にとっても素晴らしい経験になるだろうとコメントしている。歴史的な建築に触れること、その模様・デザインを見て、感じることで、「日本」の奥深さ・歴史を体感できる。国際会議自体もかなり印象的なものにし、結果として心に残ることだろう。(編集担当:久保田雄城)