総選挙後半戦 各党が特に訴えたいこと

2014年12月08日 08:56

総選挙、これからの後半戦で何を特に訴えたいか。各党の幹事長、書記局長らが7日のNHK番組で語った。

 自民党の谷垣禎一幹事長は「経済を再生させるのはアベノミクスしかない。これを何とか完成させるために力を頂きたい。自公で安定して政権を担っていけるように力を頂きたい」。

 民主党の枝野幸男幹事長は「行政改革をしっかり推進。円安で苦しむ年金生活者、中小企業、実質賃金が下がっている勤労者、ニート、フリーターしかない人たちなど、政治が足りないところへ(光を当てる)。集団的自衛権は大丈夫かの不安の声もある。国会に緊張感を取り戻したい」。

 維新の党の江田憲司共同代表は「議員定数削減もせず解散に踏み切った。閣僚辞任含め政治とカネの問題は政治不信に。身を切らないと信用されない。国会議員の定数、報酬ともに3割カット。国会で自民に対抗、歯止めをかけられる勢力を国民に作って頂きたい。(自民圧勝なら)集団的自衛権も心配、原発もどんどん動いていく」。

 公明党の井上義久幹事長は「衆院選挙は政権選択の選挙。与党の中にあって生活者の暮らしを重視する公明党の役割を評価する声に手ごたえを感じている。軽減税率導入をはじめとして、生活者からの視点の政策をしっかり訴える」。

 次世代の党の山田宏幹事長は「財政再建、社会保障、外交問題、全部が正念場、曲がり角にきている。次世代の党は慰安婦問題にも取り組んできた。タブーの問題に取り組めるのは次世代の党だけ」。

 共産党の山下芳生書記局長は「安倍政権の暴走ストップ。政治を変えるために躍進させてほしい。憲法、原発、沖縄基地問題など国民と力を合わせて政治を動かしてきたのは日本共産党。伸びれば必ず政治は変わる」。

生活の党の村上史好幹事長代理は「アベノミクスは失敗した。生活者に焦点を当てた経済政策や支援策をとり、内需拡大を図る。国会は一強多弱だったため、安倍政権の暴走が顕著になってきた。与野党が伯仲する政治状況にもっていくことが必要」。

 社民党の又市征治幹事長は「アベノミクスによる国民生活をストップ。格差是正。経済を悪化させた8%の消費税は5%に戻す。集団的自衛権の行使容認の閣議決定は撤回、原発再稼働を認めない。TPP参加は取りやめる」。

 新党改革の荒井広幸代表は「アベノミクスを成功させつつ、家庭も良くする。原発の無い豊かな社会をつくる」。14日に国民の審判が下る。一人でも多くの投票が期待されている。(編集担当:森高龍二)