衆院議席を8から21に大幅増になった日本共産党の志位和夫委員長は15日、「日本共産党は新しい国会で躍進した力を生かして奮闘する」とするとともに「あらゆる分野で一致点にもとづく共同、国民との共同をさらに発展させ、安倍政権を包囲し、その暴走を止め、日本の政治を変えるために全力を尽くします」と発信した。
また、沖縄選挙区で、すべての選挙区で自民に対峙する候補が勝った事、1区では党公認候補が勝ち、共産が小選挙区で18年ぶりに議席を得ることになったことで「はっきりと新基地建設ストップの審判が下った」とし「民主主義の国なら民意をきちんと受け止め、新基地建設は中止すべき、普天間基地は閉鎖撤去すべき」と強く求めていく考えを示した。
一方、100議席獲得を目標に戦ったものの、11議席増の73議席にとどまり、海江田万里代表が落選するなど波乱の結果になった民主党は、「安定雇用を軸とした経済政策への転換をはじめ、社会保障の充実や集団的自衛権の閣議決定撤回などを訴え、たくさんのご支持をいただきながら、党の力量不足ゆえに大多数の国民の皆さまに十分届くまでには至らなかったことを深く反省する」との声明を発表した。
声明では「民主党は与党の健全な対抗勢力であれとの叱咤激励に応え、国会に地域の声、生活の声、現場の声を反映させていく。未だ党勢回復途上にあり、信任を得るためには長い険しい坂があることを痛感している」とした。そのうえで「次なる戦いで必ず2大政党制の一翼を担い得る政党としてよみがえることを誓います」と野党第1党として責任を果たしえる、政権を任される政党復活への決意を示す内容になっている。(編集担当:森高龍二)