明治安田生命保険相互会社は12月1日、同社の生命保険加入者を対象とした「生まれ年別の名前調査」を公表した。14年に産まれた子供の名前は、男の子が「蓮」(れん)、女の子では「陽菜」(ひな、ひなた等)がトップとなった。
男の子の名前は、午(うま)年だったことから、昨年度55位から6位に大きくジャンプアップした「駿」をはじめ、「悠馬」「翔馬」など、「馬」のつく名前がベスト100に12ランクインした。明治安田生命によると、馬には「颯爽と草原を駆け抜けるイメージ」があり、「活発でたくましい子に育ってほしい」という親の気持ちが反映されているという。
男の子の名前トップは、1位「連」(れん)、2位「大翔」(ひろと、はると、やまと等)、3位「陽向」(ひなた、はるた)だった。同じく女の子では、1位「陽菜」(ひな、ひなた、はな等)、2位「凛」(りん)、3位「結菜」(ゆな、ゆいな、ゆうな)だった。
今年のトレンドで注目すべきは、男女ともに「陽」の字が人気となった点だ。男の子では「朝陽」が、昨年度の90位から10位に大きくジャンプアップし、「陽向」「陽太」など、「陽」の字を使った名前がベスト10に3つも入った。女の子では「陽菜」「凛」がそろってトップとなった。「陽菜」は3年ぶり7 回目のトップで、根強い人気を誇っている。
また、女の子では初のトップとなる「凛」は、漢字の異なる「凜」も10位にランクインしており、「りん」という響きが人気を集めた。女性の活躍の推進がいっそう求められている近年、「凛」や「凜」の漢字には、「芯が強く気品のある人に育ってほしい」という親心が反映されているのかもしれない。
今年は、4月の消費税増税の影響もあり、景気の先行きに対する不透明感が増した一方で、ソチ五輪での8つのメダル獲得や、日本人のノーベル物理学賞受賞など、明るい話題も多い1年だった。男女そろって人気を集めた「陽」には、こうした世相を反映して、「明るくいきいきと、太陽のように周囲を元気にできる人に育ってほしい」という想いが込められているようだ。(編集担当:北条かや)