NTTドコモ<9437>がスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末向けに動画や音楽などのコンテンツを配信しているサービス「dマーケット」だが、NTTドコモは13日、このサービスの合計契約数が11日付けで1000万件を突破したとの発表を行った。「dマーケット」は2011年11月よりサービス提供が開始され、その後13年3月に契約数が500万件を突破。それから2年弱で契約数が倍増することとなった。
NTTドコモが提供するサービス「dマーケット」は、月額400円で100誌以上の雑誌が読み放題となる「dマガジン」、月額300円から500円で100万曲以上の楽曲が聴き放題となる「dヒッツ」、月額500円で映画やドラマが見放題となる動画配信「dビデオ」、月額400円でアニメが見放題となる「dアニメストア」、そして月額372円で利用することのできる子ども向けコンテンツ「dキッズ」の5サービスで構成されており、そのうち最も契約数が多かったのは「dビデオ」で、契約数は437万件であった。また14年6月よりサービス提供が開始された「dマガジン」の契約数も急増しており、開始より半年程度で契約数は128万件となっている。そのほかのコンテンツの契約数は、「dヒッツ」が254万件、「dアニメストア」が152万件、「dキッズ」が29万件となっている。
スマートフォンの新規契約数が伸び悩んでおり、さらに通話収入も低迷しつつあるNTTドコモは現在、コンテンツ配信などの新しい領域での収入増に力を注いでいる。そしてNTTドコモは4月の時点で「dマーケット」の契約数をできるだけ早くに1000万件に引き上げたいとの考えを示していた。
またNTTドコモは今回の「dマーケット」契約数1000万件突破の発表に際して、今後も「dマーケット」のさらなる充実をはかり、顧客のスマートライフパートナーになれるよう取り組むとの展望を示している。そしてNTTドコモはコンテンツ配信や電子商取引(eコマース)などの新しい領域の売上高を、16年3月期には1兆円にしたいとの目標も掲げている。(編集担当:滝川幸平)